引き続き芳しくない雇用指標を受けて軟調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年10月05日 08時53分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
前のページへ 1|2       

本日の注目銘柄

売上好調な小売株を個別に物色

ソニー(6758) 2450 ▼130

 離れた場所にある電子機器に無線で送電する新技術を開発した。中継器を使えば送電距離を80センチまで延ばせる。量産化の時期は未定だが、モバイル機器などの分野での実用化を視野に入れている。

三菱電(6503) 659 ▼7

 世界最大となる155型の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレーを開発した。奥行きは8センチメートルと薄く、曲面の壁や柱などに設置できる。発光ダイオード(LED)方式の大型映像装置の後継品として、まず競技場など屋内向けに実用化を急ぐ。

曙ブレーキ(7238) 592 ▼38

 ドイツの自動車メーカーから高級車向けブレーキパッドを相次ぎ受注した。いずでも欧州市場で販売される車種で、同社の欧州メーカーとの取引としては過去最大規模となる。

日立造(7004) 107 ▼6

 トンネルなどの掘削で使う「シールド掘削機」事業で、中国市場を本格化委託する。提携先の現地メーカーを通じで9基の受注に成功、今後は資本参加や現地生産も検討する。公共工事の削減を背景に国内需要が伸び悩むなか、成長市場の中国を攻略し、売り上げの拡大を狙う。

ダイハツ(7262) 867 ▼52 、 スズキ(7269) 1997 ▼43

 ダイハツはガソリン1リットルで30キロメートル以上走行できる軽自動車を2010年にも発売する。スズキも2年後を目処に同水準の新型車を投入する。いずれも新開発のエンジンを搭載し、現在の軽自動車より燃費を2割程度改善する。ダイハツとスズキは軽ならではの低価格を維持しつつ、燃費性能を向上させる。

クラレ(3405) 950 ▼13

 タンカーなどの貨物船の排水を浄化する専用の処理装置を開発した。船体を安定させるための「バラスト水」の排水処理が義務付けられる見通しで、クラレは浄化装置の販売で2016年に500億円の売り上げを目指す。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2020万株

買い  2940万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.