1年間の通学経験が、人生のパラダイムシフトになったデジタルハリウッド大学院 卒業生インタビュー

ソニーグローバルソリューションズでITコンサルティング業務を行っている菊地成人さん。もともと金融業界に明るく、ITの知識もある菊地さんが、デジタルハリウッド大学院で学ぼうと決心したきっかけは。そしてそこで得たものとは?

» 2009年10月01日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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 「最近、仕事を取り巻く環境、特にIT系の変化が著しい。2、3年前の常識が、今年はもう通用しない」――最近、身の回りでこのような嘆きをよく聞く。働いているあなたなら、共感するところがあるのではないだろうか。

 ポジションアップに伴うマネジメントスキルの必要性に加え、環境が変わればキャッチアップすべきスキルも変化し、その双方に対応しなくてはならない。昨日までの常識が通じなくなれば、新しい状況に対処するスキルが必要になるからだ。以前ならば、上司にノウハウを教えてもらったり、先輩から学ぶこともできた。しかし専門性がある程度必要で、変化が激しい今の時代はそうもいかない。

 あなたが今直面している、解決したい課題は何か?――これに応える選択肢を示してくれる貴重な場が、デジタルハリウッド大学院だ。

ビジネスに最も必要なのは「デジタルの知識」と「コミュニケーション」

 いま、企業が新しいサービスを始めてユーザーにリーチしようと考えたとき、インターネットの活用は避けて通れない。デジタルの知識とコミュニケーション、この両方を身につけることでビジネスのチャンスが広がる。ITの知識を身に付けた上で、「それで何ができるか」「どんな表現ができるか」を理解していることが大切になってきている。

 ポイントはエンジニアだけでなくビジネスリーダーや経営者にも、これらの素養が必要になってきているということだ。ビジネスセオリー、プロモーション手法、ITや著作権に関する法律、ユーザーへの見せ方、効果的なマーケティング戦略……。具体的にどのような見せ方をすればいいのか、どんなことが可能なのか。それを知らなくては、経営判断も、新しいビジネスを始めることもできない。

 ビジネスに必要な、デジタルとコミュニケーションの知識を、複合的かつ実践的に学ぶことができ、現代の企業戦略に必要な知識を身につけられるビジネススクールが、デジタルハリウッド大学院だ。次世代のビジネスリーダーを養成している同大学院では、3分野を融合した特徴的なカリキュラムを用意している。3分野とは(1)マネジメント、会計や法律といったビジネス科目、(2)ITの知識とコミュニケーション(ICT)、(3)クリエイティブである。

 「もはや機能を満たしているだけでは商品は売れない。数字だけを判断のよりどころにする事業戦略では通用しない」デジタルハリウッド大学院の杉山知之学長はこう話す。「人を喜ばせる、感動させるといった要素がなければ、もう人は振り向いてくれません。例えばドラマの演出手法が、広告宣伝だけでなく商品パッケージや店舗作りなどに生かされる。人の心を動かすストーリー性があるものが選ばれる時代だからこそ、ビジネスにおいての『表現』手法、つまりクリエイティブを学ぶことも大切になってくるのです」

業界の第一線で活躍している、実務家の教員が授業を担当

 さらに、同大学院のカリキュラムを特徴付けているのが、それぞれの授業を業界の第一線で活躍している実務家の教員が担当していることだ。ビジネスの現場で起こっていることが題材として取り上げられるので、授業の内容はおのずと実践的なものになる。

 授業を通して学生が練り上げた事業計画やプロジェクトの成果を、学内外に発表する場も設けられている。各業界のエキスパートから評価やアドバイスを受けられるだけでなく、パートナーや事業化資金を得られるチャンスもある。大学院で学び、作り上げたビジネスプランを、実際のビジネスの現場で問うことができるのは、実践重視の同大学院ならではといえるだろう。

ハードとコンテンツをどう組み合わせるか?それを1年で学びたかった。

デジタルハリウッド大学院を1年で修了した菊地成人さん。ソニーグローバルソリューションズでITコンサルタントとして働いている

 ソニーグローバルソリューションズに勤める菊地成人さんは、デジタルハリウッド大学院で、マネジメントやICTプロデュースなどを中心に学んだ卒業生だ。

 大学、大学院では工学を学び、大手ビールメーカーに就職。技術職に就いたが、就職4年目からビジネススクールに通い始めた。ビジネススクールではファイナンスやマーケティングなどの授業を履修。その後、2回の転職を経て、現在はソニーグローバルソリューションズに入社。IT戦略、システム導入などITコンサルティング業務を中心に行っている。

 ビジネススクールに通った菊地さんが、なぜデジタルハリウッド大学院に通おうと決意したのか? それは仕事を通じて、ITと経営は切っても切れない関係にあることを常々感じていたためと話す。

 「今の経営は、経営だけ見ていても両足のうち片足しか動かさないようなもの。経営の反対側には必ずITがあり、ITを知らなければ、経営の本質を知ることができません。この大学院ではその双方を学ぶことができると思ったのです」

 ソニーグローバルソリューションズに入社して2年ほどたった頃から、菊地さんはコンテンツビジネスの重要性についても意識し始めたという。

 「ソニーの主軸はエレクトロニクス、つまりハードです。ハードを動かすためにはソフトがないといけない。ソフトの中身と言えばコンテンツです。その当時、経済産業省でもコンテンツビジネスをバックアップしていましたし、その時流に乗ってハードとソフト、つまりハードとコンテンツをいかに組み合わせてビジネスを展開するかを先取りして、学んでおくべきだろうと思ったのです。しかし通常の大学院では2年間通わなければなりません。それは私にとっては長すぎる。デジタルハリウッド大学大学院には1年で学べるコースがあったことが、入学の決め手となりました。人脈を作りたいという狙いもありました」

 入学後、菊地さんはビジネスプロデュースを学ぶ特ゼミを中心にカリキュラムを組んだ。特ゼミでは、不動産の紹介サイトを立ち上げるビジネスプランを考えた。リゾートや別荘を紹介するサイト「Living Gate」を立ち上げ、不動産会社からの紹介料で収益を上げるというプランだ。特定地域に限定・密着させたサイト制作を行い、差別化と競争優位性を前面に打ち出していった。

 自分が考えたWebサイト、Living Gateの立ち上げプロジェクトは、普段会社で行っている業務とはまったく違う内容だったこともあり、菊地さんにとってはとても刺激的な体験となったという。

 「Webサイトを作る一方で、中に入れるコンテンツをどうやって集めるか。どのように表現し、実際のお客さんにどう訴求するか。クライアントファーストの視点を学びました。また、著作権や肖像権といった知的財産についての知識もこの大学院で多く学びました」

 人脈も大いに広がったという。

 「これまで自分と交流のなかった方々と知り合えた点が非常に大きいです。コンテンツビジネスや映画、アニメ、Web業界の方とは交流がなかったので。そもそも制作者との接点が全くありませんでした。また、金融業界には明るい方だと自負していましたが、信託業務や知的財産を強みとする方々と知り合う機会が増えたことは、私にとって大きな財産となりました。コンテンツビジネスとはいえ、やはりファンドを組んでお金を回さなければならない。制作者に対して還元しなければならない。投資家に対してもビジネスの有望性を適切に知っていただかなければならない。制作サイドの方々を高く評価し、チームに加わっていただかなければプロジェクトの本気度は上がらない――そういうノウハウを、プロジェクトを通してたくさん教えていただきました」

スキマ時間の活用がカギ

 仕事と学業の両立は大変ではなかったのだろうか。

 「平日の4日と土曜日1日。通っていたころは週に5日は大学院に来ていました。平日は23時すぎまで授業を入れて、1時くらいに帰宅、朝7時に起きる。課題がある日は、3時くらいまでやりました。授業がない日も大学院にいましたね。仲間との情報共有・交換が大切だったからです。日曜日も昼過ぎには大学院に行って、夕方帰るような生活でした」

 体力的にはキツいが、不可能ではないと菊地さんは言う。

 「いかにスキマ時間を使うかがカギですね。無駄な時間を極力減らすこと、やるべきことは『この時間でやる』と意志を固く持つこと。100%は無理でも、手帳にタスクを記入して『これを何とかこなしていこう』と常に意識するように心がけました。大学院に通う1年間は、自分のプライベートな時間はなくてもいい、そういう覚悟で通っていました」

 大学院で学んだことは今、本業の役に立っているのだろうか。

 「いろいろな視点を養ったこと、多面的なコミュニケーションが取れるようになったこと……いずれも今、本業にとても役に立っています。スケジュール管理がうまくなったのも収穫でした。あと、精神的に強くへこんだ時であっても、素早くリカバリーできるようになったのも、大学院での経験が大きかったかもしれませんね」

 デジタルハリウッド大学院に通ったことは、人生におけるパラダイムシフトの最初のステップになったと菊地さんは話す。

 「人生にはパラダイムシフトが必要だと思います。パラダイムシフトとは、自らの思い込みを一掃することです。固定観念や思考停止の状態から抜け出すことです。それが、次のブレイクスルーにつながるからです。この大学院でたくさんの人と交流するようになり、『内にこもっていてはダメだ、外に視点を設けなくては』と思うようになりました。自分のやっていることなんて、小さいこと。自分の知らない世界の人と話をすることは、相手へのリスペクトにつながります。自分にないものを持っている人を受け入れる、認める姿勢を持つことが大切だなと、今は心からそう思います」

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提供:デジタルハリウッド大学院
アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2010年2月8日