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» 2009年09月30日 08時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:住宅価格の上昇は好感されたものの消費者心理の低下を懸念して軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9742.20▼47.16

<NASDAQ>2124.04▼6.70

<為替:NY終値>90.1-90.16

住宅価格の上昇は好感されたものの消費者心理の低下を懸念して軟調

 朝方発表された7月のS&Pケースシラー住宅価格指数は前月比で上昇が続いたことから好感され、買い先行となりました。ただ、前日の大幅高の反動もあり上値の重くなったところで、9月の消費者信頼感指数が発表になり、予想に反して前月から低下したことを嫌気して売りが優勢となりました。原油価格が軟調となったこともあり、資源株エネルギー関連銘柄の一角が戻り売りに押されて軟調となり、また住宅金融公社の一戸建てローン延滞率が過去最高と伝えられたことや金融保証会社の格下げもあり、売り要因となりました。

 これまで順調に景気の回復を示すような経済指標が多かったのですが、ここへ来て、幾分芳しくない経済指標も散見されるようになって来ました。それでも個別企業の決算や足元の業績はしっかりと回復しているものも多く、特に景気の二番底を探るというほどのこともないものと思います。経済指標と企業業績の回復度合いのスピードの違いと言う水準ではないかと思われます。今後も経済指標や業績動向に一喜一憂しながら徐々に景気回復を織り込んでいく動きが続くものと思います。

 個別には一戸建てローン延滞率が過去最高と発表したファニーメイ(米連邦住宅抵当公社)が売られ、格下げが発表されたモノライン(金融保証会社)のMBIAが大幅下落となりました、ただ、ただ、それに関連してはバンクオブアメリカが軟調となったもののJPモルガンチェースが堅調となるなど他の金融機関への影響も限定的となりました。投資判断の引き上げのあったポロ・ラルフローレンが高く、「買い」の投資判断が伝えられたコカコーラも高くなりました。原油価格が軟調となったことでエクソンモービルやシェブロンは軟調となりましたが底堅さも見られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は前日の大幅下落の反動に加え、米国株が大幅高となったことや円高一服となったことなどから買い先行となりました。ただ、新政権の金融政策などに対する懸念や外国人が売り越し基調にあると伝えられたこともあって、寄り付きの買いが一巡した後は上値の重い展開となりました。上値の重さが確認されると見切り売りもかさんで上げ幅を縮小する動きとなりました。最後は先物への買戻しもあって堅調となりましたが、買い気に乏しい上値の重い展開となりました。

 米国市場が軟調となりましたが、日本市場は昨日の反発の鈍さで織り込んでいるものと思われ、底堅い展開となりそうです。為替も落ち着きを見せ、1ドル=90円台となっており、この水準で下げ止まっていれば大きな売り要因とはならないものと思います。中間期末と言うことで「お化粧買い」も期待されますが、鉱工業生産指数に振れが見られると敏感に反応しそうです。円高に敏感に反応していたハイテク銘柄や自動車株、金融株などに底堅さが見られるのかどうかも注目されますが、全体としては押し目を確認するような方向感のない展開となりそうです。

 日経平均の節目と見られる10100円台半ばから200円台半ばまでの戻りも期待されましたが、思ったよりは上値の重い展開となり、10100円台半ばから200円台半ばがいったんは節目=上値目処となってしまいそうです。10000円を割り込むような場面では買いも入って来るのでしょうし、騰落レシオなどを見ても割安感が強いので、底堅さも見られるものと思います。「お化粧買い」期待で10100円台半ばを抜けるような展開になっても、10200円台半ばの水準では上値の重い状況が続くものと思われ、押し目を確認するような動きは続くものと思います。

本日の注目点

◇8月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇9月のユーロ圏インフレ率

◇4−6月の米GDP(改定値)

◇決算・3−8月期:ポイント(2685)、久光製薬(4530)

◇決算・12−8月期:キユーピー(2809)

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