平均給与の差はいくら? 「電気・ガス」と「宿泊・飲食サービス」

» 2009年09月28日 14時29分 公開
[Business Media 誠]

 民間企業に勤めている人はどのくらいの給与をもらっているのだろうか。国税庁がまとめた民間給与実態統計調査によると、2008年に受け取った平均給与は429万6000円で、前年から1.7%減少していることが分かった。2001年には前年比1.5%の減少率を記録したが、2007年にはいったん上昇。しかしリーマン・ショックなどの影響を受け、2008年には再び大幅に下落した。

 内訳を見ると、平均給与・手当ては365万円(男性449万円、女性236万円)、平均賞与は65万円(男性84万円、女性36万円)。男女別では、男性の平均給与が532万5000円(前年比1.5%減)に対し、女性が271万円(同0.1%減)となっている。

(出典:国税庁)

 平均給与を業種別に見てみると、最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の675万円。次いで「金融業・保険業」(649万円)、「情報通信業」(616万円)という結果に。逆に最も少なかったのは「宿泊業・飲食サービス」の250万円、次いで「農林水産・鉱業」(310万円)、「サービス業」(338万円)だった。男性は55歳未満までは年齢が高くなるほど平均給与が高くなるものの、女性は年齢による差があまりなかった。

業種別の平均給与(出典:国税庁)

事業所規模別の平均給与

 平均給与を事業所の規模別に見ると、どのような違いがあるのだろうか。従業員10人未満の事業所においての平均給与は、344万円(男性432万円、女性239万円)となっているのに対し、従業員5000人以上では同543万円(男性718万円、女性268万円)。

 また平均給与を企業規模別で見ると、資本金2000万円未満の株式会社においては、同388万円(男性465万円、女性248万円)に対し、資本金10億円以上では同605万円(男性725万円、女性310万円)という結果となった。

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