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» 2009年09月17日 16時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:円高一服、米国株高を受けて大幅高だが金融株が安い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10443.80円 △173.03円
売買高 20億0259万株
日経平均先物 10380円 △170円
売買代金 1兆4414億円
TOPIX 939.52 △8.09
値上がり銘柄 1133銘柄
東証マザーズ指数 457.45 ▼6.48
値下がり銘柄 442銘柄
日経ジャスダック平均 1250.27円 ▼2.92円
変わらず 114銘柄
騰落レシオ 80.33% ▼0.67%

日経平均

円高一服、米国株高を受けて大幅高だが金融株が安い

 米国市場が大幅高となったことや円高も一服となったことに加え、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しと伝えられたこともあり、先物を筆頭に買い気配から始まるものが多く見られるなど堅調な買い先行の始まりとなりました。寄り付きの買いが一巡した後は利益確定売りや見切り売りに上値を押さえられる展開となりましたが、上げ幅を縮小するでもなく小動きとなりました。銀行株や不動産株など内需関連銘柄の一角が軟調となりましたが、指数は大幅高となりました。

 後場も堅調な始まりとなり高値を窺うような展開となりました。上値の重さを嫌気して手仕舞い売りを急ぐ動きもありましたが、手仕舞い売り一巡後は再び高値を窺う展開となるなど底堅い堅調な動きが続き、最後も買戻しが入り高値引け、大幅高となりました。新大臣のコメントなどに反応し、銀行株や不動産株などが売られましたが、米国株高を受けたハイテク銘柄や商品価格の上昇を受けた非鉄株や商社株などが高く、指数を押し上げる要因となりました。先物を中心とした目先的な需給に振り回される場面が多く方向感のないもみ合いの中での動きが続いていますが、地合いは底堅いという感じです。

 小型銘柄は手仕舞い売りに押されて軟調なものが目立ちました。値動きの良い主力銘柄に乗り換える動きもあったものと思われ、東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物は朝方からまとまった売り買いが見られ、前場こそ指数は小動きとなりましたが、後場に入るとまとまった売り買いが断続的に見られ、指数を右往左往する要因となっていました。

 目先的な需給に振り回されている状況には変わりないのですが米国株高などを受けてさすがに持高調整の買戻しも入っているようです。素直に商品市況が高いことを好感する動きも見られ、景気回復を織り込みつつある銘柄も見られます。政策に絡んで銀行株や不動産株が売られたりする動きは見られますが、不思議と「材料株」と言われるような銘柄を物色する動きも限定的となっており、まだまだ目先の需給が優先という感じです。明日は5連休を控えた週末ということで、手仕舞いの売り買いが中心となるものと思われ、目先の需給に振り回される相場はまだ続きそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 大幅高となりましたが、基準線に上値を押さえられました。遅行線もまだ日々線を抜け切っておらず、ストキャスティックスやRSIも下げ切らないところからの反発となっており、まだ上値も限定的となりそうです。もう一段の上昇が見られれば高値を窺うような展開になるのでしょうが、遅行線が日々線を抜けるのかどうかが注目されます。

TOPIX

NYダウ

 雲にサポートされている状況が続いています。RSIは下げ足りないのですがストキャスティックスは底値圏からの反発となっており、引き続き雲にサポートされながら底堅い堅調な地合いが続きそうです。

円相場

NYダウ

 底値を固める動きとなっています。7月に底値をつけたところでは4日間かかったので、今回もここで4日目となり、ここからの反発が期待されます。RSIもストキャスティックスも底値圏にあり、移動平均線や基準線との乖離も大きく、1ドル=90円と言う心理的な節目でもあり、反発となる要素も多く、ちょっとした買戻しでもあれば反発となって来るものと思います。

銘柄ピックアップ

金融株が軟調、輸出株は円高にも関わらず米国株高を受けて堅調

住友鉱(5713) 1566 △68

 ニューヨーク金先物市場で期近物としては過去最高値を更新、金価格が大幅高となったことに加え、他の商品市況も堅調なことから業績のさらなる上ブレが期待されて買われ、大幅高となりました。

日 立(6501) 306 ▼3

 米国株高などを受けて買い先行で始まったものの、中間配当を見送ると昨日の引け後に発表されたこともあり、戻り売りや見切り売りに押されて軟調となりました。

花 王(4452) 2235 ▼20

 昨日、特定保健用食品の表示許可を得ている「エコナ」関連商品の出荷を一時停止すると発表したことを嫌気した売りに押され軟調となりました。業績への影響も懸念されることから売りがかさんだものと思います。

新日鉄(5401) 353 △14 、 JFEHD(5411) 3390 △160

 新日鉄は3月から休止中の高炉1基を10月に再稼動させると発表、JFEも傘下のJFEスチールが昨年から休止中の製鉄設備を同じく10月に再稼動させると新聞で報じられたことを好感。需要増からの業績上ブレ期待もあって堅調、大幅高となりました。

三菱UFJ(8306) 516 ▼10、 みずほ(8411) 192 ▼3

 両行以外にも三井住友(8316)など銀行株が軒並み軟調となりました。新政権発足で金融担当大臣が中小・零細企業や個人の支援を目的とした借入金の一時的な返済猶予制度の関連法案を提出するとコメントしたことから、利息収入の減少などを嫌気した売りに押されて、大幅下落となりました。

横河電(6841) 828 △79

 中東など新興国経済の拡大を背景にエネルギー関連プラント向けの受注が予定よりも早く回復してきたとして、大手証券が投資判断を引き上げ、好感する買いに地合いの良さも加わって大幅高となりました。

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