トイレ利用のワケ、まだまだある。「眠る」「瞑想」「読書」「発想」「暗記(単語を書いた紙をトイレのドアに貼る)」など、挙げればきりがキリがない多目的スペース。しかもどうやら私たちは無意識に「このトイレではこれ」「あのトイレではそれ」と、トイレでの行為を目的別にマッピングしている。
なぜか大型書店にゆくと大をもよおす。書店のトイレがよくふさがっているところを見ると、大型書店“大”症候群は私だけではなさそう。「歩き回って腸が刺激される?」「視神経中枢から排泄命令が出される?」、いずれにせよ書店トイレはチェック対象。
トイレは避難場所にもなる。狭いのに柱や壁があるのでトイレは地震に最も強い空間と言われる。ならば保存食や水、ヘルメットをトイレに保管しておくべきか? しかし、何だかイヤだ(笑)。
施設とトイレの関係、日常動線とトイレの関係など、トイレは研究しがいのある分野。だからネット上の「トイレマップ」には、「使いやすさ」「設備」「清潔さ」などハード面の評価ばかりではなく、「トイレに行く理由別の評価」も表示してみると、リアルでヒューマンなトイレデータベースができそうだ。
さて本家のチャートを元に“私たちがトイレに行くいろいろな理由”をまとめてみた。
生理的欲求で純粋な用足しから、準生理的な行為のお化粧や身づくろい、着替えや気分転換、そして合コン密談のような戦略的な活用まで実に幅広い行動対応があらわになった。「どんだけいろんなことするの?」とも思うが、私たちはトイレットペーパーの芯を使って工作するほど緻密で創造性の高い国民なのだ。トイレには純粋目的利用以外にもたくさんのヒントが見つけ出せるはずだ。
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