インタビュー
» 2009年09月15日 08時00分 UPDATE

北尾CEOに“働く”について聞いてきた:「会社を辞めてほしい」と告げられた……あなたならどうする?

「自分もリストラを告げられるかもしれない」――。こんな不安を感じてる人も多いのでは。実際に、会社から「辞めてほしい」と言われたら、どのように対応すればいいのだろうか。SBIホールディングスの北尾吉孝CEOに話を聞いた。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「あなたはもう会社に来なくていい」――。人事部や上司などから「リストラを告げられるかもしれない」といった不安を感じているビジネスパーソンも多いのではないだろうか。

 実際に、会社から「辞めてほしい」と告げられた人はどのように対応すればいいのだろうか。SBIホールディングスの北尾吉孝CEOに話を聞いた。

質問:41歳男性、Oさん

 私は雑誌の編集をしています。しかし出版不況の影響を受け、年内に雑誌の休刊(廃刊)が決まりました。そして会社から「辞めてほしい」と言われました。「すぐに」というわけではなく、雑誌が休刊になる「年内をメドに」と言われています。

 私はまだ辞表を提出していません。絶対に辞めなければならないといったことではなく、会社に残ることはできます。ただ会社に残っても、編集者としての仕事はなく、違う仕事をさせられる可能性が高いのです。ひょっとしたら窓際……といった嫌がらせが待っているかもしれません。

 会社を辞める意向を伝え、就職活動をすればいいのか。それともこのまま仕事を続けていけばいいのか。どちらを選択すべきか迷っています。


仕事を探し始めてもいいのでは

yd_kitao2.jpg SBIホールディングスの北尾吉孝CEO

 このご質問ですが、もうOさんが選択する道はあまり残されていないと思います。これは単にひとりの上司から伝えられたことではなく、会社としての意向でしょう。会社から「年内をメドに」と言われているので、その間に仕事を探し始めてもいいのではないでしょうか。

 ただし昨今は、「出版不況」という厳しい状況です。業界全体として厳しい状況に置かれているわけですから、Oさんが希望するような編集という仕事は見つかりにくいかもしれません。仕事を辞めてしまった後に、「まだ就職先が決まらない」といった状態が長く続くのは避けた方がいいでしょう。ですから、会社に「辞める」という意向を伝えないで、まずは就職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

 繰り返しになりますが、今は「出版不況」です。編集という仕事にこだわるのはいいと思いますが、出版という紙の世界にこだわり続けない方がいいかもしれません。

 例えばWebの世界でも、Oさんが希望する編集という仕事があると思いますので、そちらの世界を当たってみてもいいかもしれません。できるだけ今の会社で働きながら、自分にとっていい就職先が決まれば、サッと辞めるという形がいいでしょう。

プロフィール:北尾吉孝(きたお・よしたか)

1951年生まれ。1974年、慶應義塾大学を卒業後、野村證券に入社する。1978年、英国ケンブリッジ大学卒業。その後、野村證券で海外投資顧問室、ニューヨーク拠点などを経て数々の役職を務め、1995年にソフトバンクの常務取締役に就任する。1999年、ソフトバンク・インベストメント(現・SBIホールディングス)の代表取締役CEOとなり、現在に至る。一方で、財団法人SBI子ども希望財団の理事、SBI大学院大学の学長なども務める。著書に『何のために働くのか』『君子を目指せ小人になるな』(致知出版社)など多数ある。


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