転職に際し、景況感の悪化を感じた人はどのくらいいるのだろうか。4月〜6月に転職活動をした人に聞いたところ、65.2%が「景況感の悪さは転職に影響した」と回答していることが、リクルートの調査で分かった。景況感悪化を感じた理由として、「書類選考だけで落とされるケースが非常に多かった」「とにかく職安が混んでいた。1件の募集につき数十人の応募などざらだった」といった声があった。
前の勤務先を退職した理由は、「会社の将来性や方向性への不安」(48.1%)を挙げる人が最も多かった。このほか「仕事を通じて成長感を実感できなかったから」(27.4%)、「勤務条件への不安」(25.9%)、「会社倒産、人員整理・解雇」(16.6%)などが上位に並んだ。
インターネットによる調査で、4月〜6月に転職活動を行い、就職先が決まった2884人が回答した。調査期間は4月1日から6月30日まで。
転職活動をした人は何社くらい応募したのだろうか。最も多かったのは「5〜9社」で18.3%、次いで「2〜4社」が16.5%。ただ「50社以上」という人が11.3%もいるなど、転職することの難しさがうかがえた。
転職が決まった今の気持ちを聞いたところ「すごく疲れた。でも妥協しなかったおかげで、希望の業種・職種につけた」「まずは収入を確保できたことにホッとしている。この転職が成功だったのか失敗だったのかはまだ分からないが、精一杯やってみたいと思う」「不況の中、ようやく正社員として雇ってもらえるという安心感がある。年収が低くなったことは我慢するしかない」といった意見があった。
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