速報
» 2009年09月09日 17時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株が堅調だが織り込み済み、円高や材料難で手仕舞い売りがかさんで軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10312.14円 ▼81.09円
売買高 20億1267万株
日経平均先物 10340円 ▼70円
売買代金 1兆3534億円
TOPIX 939.84 ▼6.56
値上がり銘柄 526銘柄
東証マザーズ指数 447.84 △7.28
値下がり銘柄 1011銘柄
日経ジャスダック平均 1243.18円 △0.33円
変わらず 154銘柄
騰落レシオ 88.90% ▼0.00%

日経平均

米国株が堅調だが織り込み済み、円高や材料難で手仕舞い売りがかさんで軟調

 連休明けの米国市場は堅調となりましたが、円高となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたことから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡し底堅さを確認した後は戻り歩調となる場面もあったのですが、為替が動かず、昨日の終値を意識するところでは利益確定売りや見切り売りもかさみ上値も重くなり、上値の重さを確認すると売り直されて軟調となりました。朝方から主力銘柄に持高調整と見られるまとまった売りが見られたことも上値を押さえる要因となったものと思います。

 後場に入ると中国株などのもたつきを理由に先物に仕掛け的なまとまった売りが出ると一段安となりました。特に材料が出たわけでもないので、下値を売り叩く動きも限定的となり、下値の節目と見られる10200円台半ばでは下げ渋りましたが、戻りも鈍く安値圏で小動きとなりました。先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を控えて、積極的に持ち高を増やすというよりは、手仕舞いが中心でまとまった売りに目先筋が追随する格好で指数の上値を押さえ、押し下げる要因となったものと思います。最後は為替も落ち着いたことから買い戻しも見られ若干下げ幅を縮小、10300円台を保っての引けとなりました。

 主力銘柄が先物主導、持高調整の売りに押されるなかで小型銘柄はまちまち堅調なものも目立ちました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数は小幅安に止まり、日経ジャスダック平均は横ばいとなりました。先物は朝方からまとまった売りが見られ、指数を押し下げる場面もあり、追随する動きも限定的でしたが、現物株のまとまった売りに反応し先物にまとまった売りが出る場面もあり、指数を下押す要因となりました。

 相変わらず方向感のない展開が続いていますが、あくまでも目先的な動きが中心ということでしょう。明日の機械受注の発表や今週末のSQ、来週は日銀の金融政策決定会合、そして再来週は「シルバーウィーク」に加え米FOMC(公開市場委員会)と波乱要因があり、一年前の「リーマンショック」も記憶にあることから積極的に持ち高を増やす向きも少ないようです。逆に中間決算前に早めに手仕舞いするような動きもあり、ますます目先筋中心となるのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 引き続き遅行線が日々線に上値を押さえられています。日々線も基準線や転換線に上値を押さえられており、引き続き上値の重い展開が続くものと思います。ただ、下値も節目と見られる10100円台半ばから10200円台半ばでは底堅く、RSIもストキャスティックスも底値圏にあることから、大きく下押す懸念も少ないのではないかと思います。

TOPIX

NYダウ

 日経平均とは反対に節目で上値を押さえられています。この節目と見られる水準である940から950を抜けてこないことには下落の不安がつきまとうことになりそうです。RSIも下げ切っておらず、もうしばらく上値の重い展開が続き下値を試す場面もありそうです。

円相場

NYダウ

 転換線に上値を押さえられて再び下値を試す動きとなりました。「毛抜き底」「ダブルボトム」となる可能性もあるのですが、RSIやストキャスティックスが底値圏にある割には戻りも鈍いのが気になります。それでも過熱感もないことから底値を固めて底堅さが確認されると戻りを試すことになるのでしょう。

銘柄ピックアップ

資源株や内需関連株が高く、輸出株は安い

出光興産(5019) 7740 ▼20

 8日の米国市場で原油先物価格が上昇となったことや豪州の石炭鉱山の生産を拡大すると新聞で報じられたことから収益拡大を期待する買いが入り堅調となりましたが、地合いの悪さに押されて上値の重い展開、最後は小幅安となりました。

住友商(8053) 938 △15

 商品市況が上昇となったことから商社株全般に堅調となったことに加え、サウジアラビアの国営石油会社の油田向け通信設備を受注したと報じられたことを好感して堅調となりました。

住友鉱(5713) 1517 △11

 金価格が米国市場で約1年半ぶりの高値をつけたことから、収益拡大を期待した買いが入り堅調となりました。それでも、7日の大引けに上方修正を発表したのですが、さらなる上方修正が期待され5日続伸となりました。

信越化(4063) 5780 △50

 為替が円高に振れたことや昨日までの大幅上昇の反動から売り先行で始まりましたが、売り一巡後は切り返し堅調となりました。地合いの悪さもあって上値の重い展開となりましたが、昨日の引け後に四半期見通しを発表、業績底入れ機運が強まり堅調となりました。

良品計画(7453) 4020 ▼30

 本日付の新聞で2009年3−8月期の連結営業利益が衣料品や高額商品の売上が落ち込んだことから従来予想に比べ減益幅が拡大する見通しと報道され、嫌気する売りに押されて軟調となりました。

ソニー(6758) 2425 ▼55

 為替が円高に振れたことを嫌気して売られました。景気回復が期待されるなかで、収益を押し上げるだけの材料にも乏しいことから、円高への懸念が手仕舞い売りを急がせることになったものと思います。

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