7分でヨーロピアンテイストが味わえる!? “ツナガリ”サンドイッチ迷わずはさめよ、はさめば分かるさ!

» 2009年09月09日 09時26分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 朝時間でも作れる手軽さで、懐に優しく、かつおいしいサンドイッチランチを作ってみようという本連載。これまで具にしてきた材料は、ジャムやチーズ、野菜、麺類(焼きそば)などばかりでした。

 でも、サンドイッチの具材の主役といえば、やはり肉や魚といったタンパク質。料理オンチ向けお手軽弁当といえど、ここは避けて通れません。そこで今回はシーフードサンドイッチを作ることにしました。もちろん、調理の手間は最低限に抑えてあります。

名付けて“ツナガリ”サンドイッチ

 まず選んだ具材はツナ缶。いわゆるシーチキン(はごろもフーズの製品名)ですね。経済的で、オイルをしぼればローカロリー、火を通さずに食べることができ、用途も幅広く、おまけに長期保存が可能な万能食材です。そんなツナ缶ですが、オーソドックスに作るのでは面白くないので、“にんにく”でひと手間加えてみました。

 「にんにくをサンドイッチにどう使うんだ?」という気がするかもしれません。でも、にんにくとツナを使ったパスタなどもあることを考えると、さほど違和感はないですよね? ツナとにんにく(=ガーリック)で、名付けて“ツナガリ”サンドイッチです。

 ちなみに、にんにくは味付けとしてではなく“魚の臭みを取りつつ、風味を出す”ために使います。あくまで臭み取りがメインですので、少量でOK。また、使うのも生のにんにくではなく、顆粒タイプのパウダーです。

材料(2個分)


  • 食パン:4枚
  • ツナ缶:1缶(80g)
  • タマネギ:適当
  • マヨネーズ・・・適当
  • マスタード・・・適当
  • 塩……少々
  • コショウ……少々
  • にんにくパウダー……少々

所要時間

  • タマネギのカット:2分
  • ツナなどの具材混ぜ合わせ&味付け:3分
  • 上記作業の間にパンをトースト:6分
  • 盛り付けなどの作業:1分
  • 合計:7分前後

1個分の値段

  • 食パン:20円
  • ツナ缶:50円
  • タマネギ:5円
  • 調味料もろもろ:5円
  • 合計:80円
ツナが材料費の半分以上を占めてしまいました。

作り方

ツナ缶、粗みじんのタマネギ、マヨネーズを混ぜる。タマネギは「入れすぎたかな?」くらいでちょうどいいあんばい。マヨネーズはつなぎとして、ツナにパサパサ感がなくなるまで加えたら、塩コショウで味を付けておく

にんにくパウダーを軽く振りかけ、よく混ぜる。パウダーはこんな感じで(右)顆粒状です。舐めるとにんにくの味がしますが、生よりはずっとマイルド。味付け目的ではないので、少しでOKです

トーストした食パンにマスタードを塗る(左)。パンはキツネ色になるまでカリッと焼くのがオススメです。焼けたら具材を載せ、はさんで完成

ラップに包んで保存しましょう。80グラムのミニサイズツナ缶で、ちょうど2つのサンドイッチが作れます

 食べてみた感想ですが、にんにくパウダーでこれほど臭みがキレイに消えるとは思いませんでした。ツナ缶の臭みは個人的にはさほど気にしないのですが、臭みがないほうが香ばしくて美味。我ながら、これは予想外のおいしさです。

 臭みが消えたシーチキンの、魚とチキンの中間点のようなアッサリさがやみつきになりそう。ちょっとおおげさですが、ヨーロピアンなテイストです(実はヨーロッパに行った経験はないですが……)。恐るべし、にんにくパウダー。

 サンドイッチ以外にも、炒め物やサラダ、和え物のアクセントとして、日常の料理にも使えそうです。また、タマネギを多めに入れたせいで歯ごたえも十分でした(タマネギの薬味効果もあるのかもしれません)。

実はマグロ以外も入っているツナ缶

 最後にツナ缶マメ知識を。Wikipediaによれば、日本で販売されているツナ缶の原材料は、主にビンチョウマグロ、キハダマグロ、カツオだそうです。てっきりツナ缶=マグロ100%かと思っていたのですが、カツオも使われているのですね。これまで何も意識せずに食べていました。

 ツナ缶は、サプリメントでなじみ深いEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエンサン酸)などを含み、高い栄養価を誇ります。ランチとして、もしくは休日のおやつに、“ツナガリ”サンドイッチをぜひお試しあれ。

EPA(エイコサペンタエン酸)とは

血液の凝固を抑え、血液中の中性脂肪を減らす効果があり、血液をサラサラにしてくれる。また、血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用もあるため、動脈硬化、脳卒中、高血圧などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防や改善にも効果がある。

参考URL

DHA(ドコサヘキサエンサン酸)とは

魚に多く含まれ、人間の脳の神経細胞や脳細胞などに多く存在して、その発達や機能の向上に大きな影響を与える。また、DHAには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすなどEPAと同様の働きをしており、生活習慣病の予防などに効果を発揮する。

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