日本がこれらにどう「対抗」」するかということよりも、問題は日本が前提としてきた世界秩序が崩れているということなのだ。だからといって、すぐに自衛隊の強化というように短絡的に発想することはないが、それでも国連至上主義とか平和主義とかに頼って外交政策を決めることの危うさはあるだろう。
自民党は、国民への説明という意味では長期政権であることの欠陥をたくさん持っていたが、現実感覚という意味では分かりやすい側面を持っていた。だからこそ外から見れば、民主党政権への不安がいっそう募るということだ。外務大臣は岡田幹事長ということのようだが、大げさに言えば、その一挙手一投足を世界が固唾(かたず)を飲んで見守っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング