2008年の合計特殊出生率は1.37、3年連続で増加――人口動態統計

» 2009年09月04日 16時15分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 厚生労働省は9月3日、2008年人口動態統計の確定値を発表、出生数は109万1156人(前年比1338人増)、死亡数は114万2407人(同3万4073人増)となったことが分かった。出生数から死亡数を引いた自然増減数はマイナス5万1251人で、2007年のマイナス1万8516人に続いて、2年連続のマイナスとなった。

 都道府県別の自然増減数を見ると、東京(1万5408人増)や愛知(1万4993人増)など9都府県がプラス。一方、北海道(1万1881人減)や新潟(6501人減)など38道府県がマイナスとなっている。

人口動態総覧(出典:厚生労働省)

 合計特殊出生率※は前年比0.03ポイント増の1.37と、3年連続で増加。都道府県別に見ると、最も高い沖縄県は1.78、最も低い東京都は1.09だった。

※合計特殊出生率:15〜49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が生涯に生む子どもの数を近似する指標。

 死亡数を死因別に見ると、1位は悪性新生物(がん)で34万2963人(死亡総数に占める割合は30.0%)。以下、2位「心疾患」(18万1928人、15.9%)、3位「脳血管疾患」(12万7023人、11.1%)、4位「肺炎」(11万5317人、10.1%)、5位「不慮の事故」(3万8153人、3.3%)、6位「老衰」(3万5975人、3.1%)、7位「自殺」(3万229人、2.6%)、8位「腎不全」(2万2517人、2.0%)が続いた。2007年に6位だった「自殺」と7位の「老衰」が、2008年は逆転している。

死因順位(出典:厚生労働省)

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