ちょっとずれますが、先日、とあるエンタメ系企業の経営者の人と話をしていて、「うちの社員もエンタメに関わっているんだから、『面白いってどういうことかな?』とか普段自分に問うよね?」と言われました。
私の答えは「問わないでしょうね」でした。
「え、考えないの?」と経営者。
「そりゃそーでしょ。そんなことを考えていたら、すぐにリーダーや経営者になっちゃうけど、あなたが『リーダーにできるな』と思う幹部はいないんでしょう? あなたは考えている。だから100人の上に立てるんじゃないの?」と言うと、妙に納得したようでした。
リーダー、経営者は、自分と同レベルのモチベーション、考え、能力を部下に求めてしまうことが多々ありますが、そんなことはありえません。あなたと同じレベルだったら、起業していますよ……。あなたの下になんていませんよ……。
機会は平等に与えて、評価は結果を見てやる。モチベーションが高い人がいたら機会を少し多めに与えてもいいですが、評価は結果を見てちゃんと報いる。こういう当たり前のことをやればいいだけです。
業績不振の会社はみんなのモチベーションが低いことを犯人にすることがあります。「外部コンサルタントを入れて、モチベーションを上げよう!」と言い出したりもします。
でも、業績が良ければ意外と元気になるものです。因果関係の逆転はよく起こりますが、社員のモチベーションが低いからもうからないのではなく、もうかっていないから、みんなやる気を失っているのだと思います。
業績を良くするためには、モチベーションを上げようとするよりは、もうかるための戦略を考え、ビジネスシステムを改善し、人間性やスキルを向上させるような教育をした方が良いのではないでしょうか? (伊藤達夫)
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