経済指標の好転が材料視されず、持高調整の売りに押される清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年09月01日 08時47分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

内需関連銘柄、新政権がらみの材料株を物色か

日立建(6305) 1889 ▼25 、 TCM(6374) 140 ▼3

 日立建機は連結子会社のTCMを株式交換によって完全子会社化する。TCM1株に対し、日立建機株0.1株を割り当てる。TCM株は12月17日に上場廃止となる見込み。

NTTデータ(9613) 317000 △6000

 豪州のシステム会社と資本提携する。豪州の主要都市に展開している同社と組み、同国の日系企業のシステム運用や構築を助ける。同社が手掛ける独社のシステムは日本企業にも広く利用されており、世界でサポート体制を築く。

シャープ(6753) 1075 ▼5

 中国社と第8世代の液晶パネル生産での合弁事業の協議を始める。液晶パネルの海外生産は初めてだが、中国でのパネル生産でコスト競争力の強化を図る。同時にシャープ単独で液晶パネルや液晶テレビの開発拠点を2010年4月に設立する。

凸版印(7911) 919 ▼6

 最新のセキュリティー機能を搭載しながら価格を従来品と同水準に抑えた金融向けICカードを開発した。キャッシュカードとしては静脈パターンで個人を識別する生体認証に対応、クレジットカードとして使う際は「動的認証」と呼ぶカードの偽造防止技術を利用できる。生体認証と動的認証の両方に対応した金融ICカードは日本初。

テルモ(4543) 4900 △60

 帝国製薬とがんの痛みを抑える薬の開発・販売で提携した。帝国製薬が今後実用化する製品をテルモが国内で販売するとともに、新製品の共同開発にも着手する。痛み緩和薬は市場が拡大しており、テルモは主力の病院向け製品事業の強化につなげる。

ファーストリテイ(9983) 11150 ▼50

 米ウォルト・ディズニーとキャラクターを使った衣料品などの製造・販売に関するライセンス契約を結ぶ。日本だけでなく米国や中国での販売を含む契約内容で、国際展開を急ぐユニクロにとって商品戦略の目玉の一つとなる。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1100万株

買い  990万株

(金額ベースは買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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