「アルコールゼロ」競争激化 大手4社のビール風味飲料が出そろう
サッポロビールは8月27日、ビール風味飲料「スーパークリア」を刷新、アルコール度数を0.0%として売り出すと発表した。キリンビール「フリー」の大ヒットを受け、アサヒビールとサントリーが追随することを決めていたが、サッポロの参入によってビール大手4社の商品が出そろったことになる。
サッポロビールは8月27日、ビール風味飲料「スーパークリア」を刷新し、アルコール度数を0.0%として9月30日に売り出すと発表した。「アルコールゼロ」のビール風味飲料をめぐっては、キリンビールが今年4月に発売した「フリー」が大ヒットしたのを受け、アサヒビールとサントリーが追随することを決めていた。今回、サッポロの参入によってビール大手4社の商品が出そろい、激しい販売競争が繰り広げられそうだ。
サッポロが発売する「スーパークリア」は、従来品が0.5%のアルコール分を含んでいたのに対し、アルコール度数を0.0%に抑えた。麦芽エキスに炭酸を加えてビール風味の飲料に仕上げたほか、健康志向の高まりに配慮し、糖質も100ミリリットル当たり6キロカロリーと従来に比べて約4割減らした。実勢価格は350ミリリットル缶で140円前後。年内に5万ケース(1ケース=大瓶20本換算)の販売を目指す。
「アルコールゼロ」のビール風味飲料の先駆けとなったキリンの「フリー」は、酵母を使わずに麦芽やホップの配合比率や香料を工夫してビール風味を実現した。飲みたくても飲めない運転手や病気の人などの支持を獲得し、8月には年間販売目標を250万ケースに上方修正した。スーパーだけでなく、高速道路のサービスエリアやゴルフ場でも売れているという。
キリンがフリーで「アルコールゼロ」のビール風味市場を開拓したことで、アサヒが9月1日に「ポイントゼロ」、サントリーも9月29日に「ファインゼロ」の投入を決めた。年内の販売目標はアサヒが40万ケース、サントリーが30万ケースで、サッポロを含めた3社が先行するキリンを追撃する。
アルコール度数が1%未満のビール風味飲料は2002年の改正道路交通法の施行で、飲酒運転の罰則が強化されたのを契機に各社が相次ぎ対応商品を売り出した。しかし、各社ともアルコール分を0.1〜0.5%含んでいたため、ドライバーらの警戒心はぬぐえず、最近は市場が縮小傾向にあったという。
「アルコールゼロ」のビール風味飲料は清涼飲料との位置づけで、ビール類の出荷数量には計上されないが、若者のビール離れなどでビール類市場が縮小する中で各社とも力を入れており、顧客争奪戦が激しくなりそうだ。
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サッポロビールのノンアルコールのビール風味飲料「スーパークリア」