得意のココア×コーヒーをどうぞ――明治製菓とポッカの「ココプレッソ」
明治製菓とポッカコーポレーションは8月20日、コーヒーとココアを融合させた缶飲料「ココプレッソ」を発売すると発表した。ココアに強い明治と、コーヒーに強いポッカの技術を合わせたココプレッソとはどんな飲み物なのだろうか。
明治製菓とポッカコーポレーションは20日、コーヒーとココアを融合させた缶飲料の新商品「ココプレッソ」を共同開発し、9月7日に発売すると発表した。ココアに強い明治と、コーヒーにノウハウを持つポッカの技術を組み合わせ、従来のコーヒー飲料やココア飲料にはないコクと濃厚さを引き出した。価格は190グラム入りで120円。30〜50歳代の男性に売り込み、年間70億円の販売を目指す。
公正競争規約によって、「コーヒー飲料」は内容量100グラム中、コーヒー豆が5グラム以上、「ココア飲料」はカカオ分0.5グラム以上が必要。ポッカによると、これまでにもコーヒー、ココアのミックス飲料はあったが、それぞれの規格を満たしたのは初めてという。同日、会見した明治製菓の河野良治執行役員は「ココアのコクとエスプレッソの香りが融合した新しい切り口の商品ができた」と胸を張った。
9月の商品投入に合わせ、ポッカはグループの喫茶チェーン「カフェ・ド・クリエ」の全店でココプレッソを販売し、商品認知度の向上を狙う。
新商品開発へサッポロと3社連合
ポッカは昨年1月、明治ホールディングス傘下の明治製菓から21.65%の出資を受け入れ、資本・業務提携した。提携後の共同開発商品は今回で16品目。「明治コクがおいしいミルクココア」などの共同開発品では、これまでに60億円(小売りベース)を販売する堅調ぶりとなっており、ココプレッソの発売で提携効果を一段と高めたい考えだ。
清涼飲料市場に占める缶コーヒーの構成比は17.6%と最大。一方、缶ココアは同0.4%と小さいが、近年の健康意識の高まりなどで市場の成長が続く。新商品はコーヒー、ココアの需要を取り込む戦略商品と位置付けている。
ポッカは今月12日にはビール大手のサッポロホールディングスとの資本・業務提携を発表した。今回の提携で商品の共同開発、生産、調達など幅広い分野に協力関係を広げる考えだ。
食品業界では、“勝ち組”とされるキリンホールディングスとサントリーホールディングスが統合交渉に乗り出しており、同業他社も規模の拡大で対抗する必要に迫られている。このため、サッポロ、ポッカ、明治の3社連合に発展するとの見方も強いが、3社連合が成功するにはそれぞれの得意分野を生かした新商品の開発が不可欠だ。単なる規模の拡大では激化する食品業界の競争に勝ち抜くことは難しい。(今井裕治)
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明治製菓とポッカコーポレーションが共同開発したコーヒー・ココア飲料「ココプレッソ」=20日、東京都千代田区の東京商工会議所