速報
» 2009年08月20日 16時23分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高や売り飽き気分もあって大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10383.41円 △179.41円
売買高 21億0048万株
日経平均先物 10360円 △150円
売買代金 1兆3482億円
TOPIX 958.59 △15.34
値上がり銘柄 1326銘柄
東証マザーズ指数 450.73 △1.03
値下がり銘柄 276銘柄
日経ジャスダック平均 1234.82円 △3.68円
変わらず 84銘柄
騰落レシオ 126.92% △7.61%

日経平均

米国株高や売り飽き気分もあって大幅高

 米国株が堅調となったことや前日の下落の反動もあって買い先行となりました。目先的な過熱感からの調整一巡感、売り一巡感もあり堅調とはなったのですが、相変わらず金融緩和解除への懸念も根強く上値も限定的となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたことも上値を積極的に買い上がるには二の足を踏む理由となったものと思います。それでも海外市場で原油先物や貴金属が堅調となったことで、ここのところ調整色をを強めていた非鉄株や商社株など資源関連銘柄が堅調となって指数を下支えしていました。

 物色の柱となるかと思われたインフルエンザ関連銘柄も利益確定売りはこなすものの上値の重い展開となり後場も堅調ながらも上値の重い展開となりました。後場に入ってから日銀審議委員の金融緩和解除は時期尚早というようなコメントが伝わると円高を嫌気して売られていたハイテク銘柄などに買戻しを急ぐ動きがあり、内需関連銘柄も出遅れ感から買われるといった状況でほぼ全面高となりました。流入資金の先細り懸念が薄れたことで、景気回復を織り込むような動きに戻ったということなのでしょう。

 小型銘柄も堅調なものが目立ちましたが、値動きの良い主力銘柄に乗り換える動きなどもあり、軟調なものも見られました。日経平均やTOPIXが大幅高となるなかで、東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均は堅調ながらも主力銘柄ほどの上昇もありませんでした。先物もまとまった売り買いは見られましたが、相場を引っ張るというよりは押し上げられるという動きが多かったものと思われます。現物株に買戻しが入り、先物も買戻しを余儀なくされ、今度は先物が指数を押し上げたという格好です。

 中国やインドの動きを気にしているうちに買い場を逃したという向きも多いのではないかと思います。金融緩和解除がとりざたされているのですが、まだそうした段階まではいかないと思われますし、中国の株価の調整も過熱感を冷ますというレベルであり、まだまだ、景気回復を織り込む動きは続いているものと思います。個人消費や雇用の不安が払拭されればいよいよ「金融相場」、「官製相場」から「業績相場」へ移行することになるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 下値の節目を確認して大幅反発となりました。RSIはまだ下落余地もあるのですが、ストキャスティックスは底値圏にあり、基準線も上昇、遅行線が日々線の7月13日の底値の日柄で押し目をつけた形となり(「底−底」一致)、ここからの反発は大いに期待されます。ただ、RSIの水準がまだ少し高いので、まだ10250円水準の底堅さを確かめる動きがあるかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 6月高値水準=7月の押し目の水準=940水準での底堅さを確認したような感じです。基準線も上昇、遅行線と日々線が「底−底」一致となり、ストキャスティックスも底値圏からの反発となっているのですが、RSIはまだ下落余地もあり、暫くは転換線に上値を押さえられて戻りも限定的となるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 遅行線が日々線にサポートされて底堅さは見られるものの、日々線は雲に上値を押さえられて調整となっています。ストキャスティックスは底値圏にあり、引き続き遅行線が日々線にサポートされて底堅さも見られそうですが、RSIはまだ下落余地もあり、日々線が雲の下限に沿って、底堅いながらも上値の重い状況でもう少し調整が続くものと思います。

銘柄ピックアップ

幕間つなぎの材料株物色

ユニチャーム(8113) 8180 △270

 昨日、プロ用の不織布マスクを発売すると発表、インフルエンザ関連銘柄として買われ、その地合いを引き継いで本日も大幅高となりました。市場全体に手詰まり感が強い中で値動きの良さや業績の安定も評価されたものと思います。

住友鉱(5713) 1474 △54

 商品市況の回復に加え、フィリピンのニッケル鉱山最大手の会社に資本参加したと発表したことから、ニッケル調達の安定化につながるとの見方から買いが入り、大幅高となりました。

ソニー(6758) 2480 ▼20

 円高やゲーム機の値下げ発表で見切り売りがかさむところに液晶パネルの価格上昇によりテレビ事業の採算が悪化すると新聞で報じられ、見切り売りがかさんで軟調となりました。既に織り込まれるように軟調となっていたことで、下げも限定的となりましたが、買い手控えられて軟調となりました。

ANA(9202) 285 △12

 景気回復に伴う旅客需要の回復やコスト削減効果から収益性が向上が期待され、現状の株価は割安として国内証券が投資判断を引き上げたことから大幅高となりました。

曙ブレーキ(7238) 748 △100

 年初来高値更新、ストップ高となりました。固定費の削減をドラスティックに進め、国内を中心に受注も想定よりも高い水準で推移しており、2010年3月期に営業黒字化する可能性が高まったとして、国内大手証券が投資判断を引き上げたことから大きく買われたものと思います。

帝 人(3401) 323 ▼9

 ほぼ全面高となるなかで、利益確定売りに押されて軟調となりました。昨日の後場に入ってから樹脂基板上にシリコンの半導体素子を作製することに成功と報じられ、急騰となったのですが、収益への貢献はまだ先の話ということで、目先筋の利益確定売りがかさんだものと思われます。

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