前日の大幅下落や金融緩和継続期待から反発清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年08月19日 08時29分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

材料株物色と主力銘柄の戻りに期待

三洋電(6764) 224 ▼3

 同社の空気清浄機に採用されている電解水技術「ウイルスウォッシャー」に、新型インフルエンザウイルスの感染力を99%以上低下させる効果があることを確認した。ワクチンを使わない工業的技術による新型インフルエンザの抑制効果を実証したのは世界初と言う。

トヨタ(7203) 4040 △30

 高級ブランド「レクサス」のハイブリッド専用車の発売後1カ月の受注台数が1万台に達した。月間の目標販売500台の約20倍となった。最廉価モデルで395万円という価格設定に加えて、エコカー減税など購入促進策が追い風となった。また、2009年の世界生産台数を従来の580万台から595万台に上方修正した。

富士通(6702) 619 ▼1

 中国や韓国などで基本ソフト(OS)「リナックス」を販売している中国企業と協業した。同社との提携で、富士通は情報システムに使うサーバーのアジアでの販売拡大を目指す。

住友商(8053) 959 △1

 米ジョージア州にある天然ガス火力発電所を買収する。これまで経済成長が続くアジアや中東を中心に電力事業を行ってきたが、今後は一定の需要が見込める米国やオーストラリアなどにも投資を拡大、資源エネルギーに続く収益の柱として期待する電力事業の安定につなげる。

Jフロント(3086) 498 ▼3

 従来の取引先を見直し主力の衣料品の低価格化を急ぐ。百貨店の販売不振は深刻で、常識にとらわれない経営モデルを模索しながら生き残りを図る。

トヨタ(7203) 4040 △30 、 三洋電(6764) 224 ▼3

 トヨタは三洋電機からハイブリッド車の基幹部品である電池を調達する。現在パナソニック(6752)との共同出資会社で電池を生産しているが、ハイブリッド車の需要増で供給が不足し始めていた。複数企業からの購買で電池を安定調達し、ハイブリッド車などエコカーの本格的な増産体制を整える。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2770万株

買い  3320万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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