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» 2009年08月14日 08時23分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:芳しくない経済指標も商品市況がカバーして堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9398.19△36.58

<NASDAQ>2009.35△10.63

<為替:NY終値>95.38-95.44

芳しくない経済指標も商品市況がカバーして堅調

 朝方発表された小売売上高は予想に反して前月比で減少、景気回復期待がしぼみ、前日の大幅高の反動もあって売り先行となりました。それでも、著名投資家による金融株の購入などが伝えられ、商品市況が堅調となると、景気回復期待と信用不安を払拭する展開となり、堅調となりました。新規失業保険申請件数が増加したこともあり、利益確定売りを急がせるような場面もありました。景気回復期待が強く、企業業績の改善も期待されるものの、まだまだ雇用や個人消費の改善は不安が付きまとっているということのようです。

 株価は堅調に戻っており、「最悪期は脱した」との認識は出来ているのでしょうが、景気回復の確認が出来ない、先行きへの期待はあるのですが、確信は持てないという状況のようです。それでも、金融機関に対する投資があったり、商品市場も先高期待は淡いかもしれませんが持続しており、押し目ではしっかりと買いが入って来るようです。欧州でもようやく底入れ感が強まってきており、世界的な景気回復へのスパイラルはつづいているものと思います。

 個別には朝方発表した5−7月期決算で1株利益が予想を上回ったことや利益見通しの下限を引き上げたことから買われウォルマートが堅調、5日続伸となりました。アップルはアナリストが目標株価を引き上げたことなどから堅調、同様に目標株価が引き上げられたデルやヒューレットパッカード(HP)も高くなりました。著名投資家が率いるヘッジファンドによる株式購入が伝えられたバンクオブアメリカが大幅高、連れてJPモルガンチェースやトラベラーズも高く、商品市況の回復を受けて、アルコアなど素材株も堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日は米国株が大幅高となったことや為替が円安に振れたことから買い先行となり、一時大幅高となる場面もありました。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出を控えていることやお盆休みということもあり方向感のない展開でした。外国人は引き続き買い越しと伝えられましたが上値を買い上がる動きには乏しく、最後はオプションSQに絡む先物の売り買いも交錯、持高調整の売りもあって上げ幅を縮小して引けました。それでも節目と見られる10500円を超えて引けたことで、過熱感はあるものの基調は強含みと思われます。

 オプションSQ(特別清算指数)算出や為替が円高に振れたことや週末の持ち高調整などから波乱もあるかもしれませんが、業績回復を織り込むような動きは続くものと思います。自動車を中心として様々な業種で生産の回復が期待出来ることから、出遅れ感が強い銘柄などを物色する動きとなりそうです。指数全体としては過熱感も強いので上値も限定されそうですし、円高を嫌気して早めの利益確定売りも出てくるのでしょうが、基調は強含み、総じて底堅い堅調な展開となりそうです。昨日あたりから「ステンレス関連」銘柄が動き始めたように素材関連、非鉄などの市況関連銘柄も商品市況の底堅さや出遅れ感から買われてきそうです。

 日経平均の10500円を引き続き保てるのかどうかというところですが、目先的な過熱感や円高を嫌気する動きから上値を押さえられてしまいそうです。一方で海外からの資金流入は続いているようでもあり、オプションSQ後に買戻しを急ぐ動きなどがあれば意外高となる場面もありそうです。目先的な需給に振らされる面もありそうで、動きが読み難そうですが、10500円水準(10400円台も含む)での底堅さを確認することになりそうです。10500円を挟んで上下100円程度の動きではないでしょうか。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合議事要旨(7月14日、15日分)

◇6月の第3次産業活動指数(経産省)

◇7月の米消費者物価指数

◇7月の米鉱工業生産指数

◇決算・4−6月期:CSKHD(9737)

◇決算・1−6月期:東燃ゼネラル石油(5012)

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