コラム
» 2009年08月13日 07時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:“町のおかしやさん”は幸せと中毒のもと (1/3)

お菓子ファンの筆者お気に入りの「おかしのまちおか」。その魅力はどこにあるのか、実際に店舗を訪れて考えてみた。

[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の企画・開発・実行、海外駐在を経て、1999年より2008年9月までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略、業務プロセス改革など多数のプロジェクトに参画。 2008年10月1日より独立。コンサルタント、エッセイストの顔に加えて、クリエイター作品販売「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『ナレッジ・ダイナミクス』(工業調査会)、『21世紀の医療経営』(薬事日報社)、『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など。2009年5月より印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載。中小企業診断士。ブログ→「マーケティング・ブレイン


 近所にあるとヤバい店、それは“おかしのまちおか”。

 お菓子ファンとしては、私の帰宅ルートにまちおかがなくて残念だ。最近、近所の再開発地に商業施設が開くと知り、その建築中、「我が町にもついにまちおかが出店する時がきたか」とワクワクして、建築シートのすき間をのぞいていた。まだかまだかと思った挙げ句、見えてきた看板文字は「C-O-O-P」。「でっかい生協」と分かって、私は倒れそうになってしまった。

 冷静に考えれば、そこはまちおかの立地ではなかった。しかし、この町に出店するなら“あのあたり”という目算は付けているので、ぜひ進出してください。

 でも、「まちおかが、なくてよかった」と胸をなでおろすこともある。なぜなら無駄遣いをしてしまうし、お菓子体質のカラダにもなるからだ。

ah_machioka01.jpg

取材のお願いをすると……

 まちおかを運営するのは株式会社みのや。創業は1940年、菓子卸でつちかった仕入れ力をベースに1997年12月、まちおか1号店を東京都板橋区の大山にオープン。直営の強みを生かした販売ノウハウで売上高は122億円(2009年6月期)、1200人の従業員(うち正社員235人)を抱える。今期は100店舗を超え、上場を視野に入れている。

 実はまちおかファンの私、以前同社に取材のお願いをしたことがある。お願いレターの抜粋は以下の通りだ。

以前から、おかしのまちおかのファンです。なぜ多くのお客さまがまちおかに立ち寄り、反時計周りのぐるりであれもこれも買ってしまうのか、いつも不思議に思っています。ほかの菓子問屋やディスカウントストアなどと異なり、普通のおやつサイズの品ぞろえ、ナショナルブランドも多い安心さなど、魅力がたくさんあるからでしょうか。

 しかし、「社内の体制が整っていない」という理由で取材は断られた。だが、とても丁重に「外部者の目で見て書いてください」との優しいお言葉をいただいた。その言葉に甘えて今回はミステリーショッパーとして店舗を観察してみて発見したことをお伝えしよう。

ah_machiko04_800600.jpg
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ