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» 2009年08月12日 08時56分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融不安を煽る格好で手仕舞い売りがかさみ大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9241.45▼96.50

<NASDAQ>1969.73▼22.51

<為替:NY終値>95.95-96.01

金融不安を煽る格好で手仕舞い売りがかさみ大幅下落

 朝方発表された労働生産性や卸売売上高は予想を上回り、景気の好転を示すような指標となったのですが、この日も利益確定売りが先行となり軟調な始まりとなりました。モノライン(金融保証会社)大手の投資判断の引き下げやノンバンク大手の決算発表が延期されたことで、金融不安を煽るような格好となり、金融株を中心に売り急ぐ動きとなりました。FOMC(公開市場委員会)が開催されており結果待ちということで手仕舞い売りもかさんで指数を押し下げる要因となりました。

 景気回復が期待されるなかで、またぞろ金融機関に対する懸念が出てきました。FOMCが開催されていることで景気回復後の金融政策をけん制するかのようにモノライン問題などを取りざたしているようです。ただ、住宅価格の下げ渋りや雇用の好転など実態経済の改善も見られ、金融機関に対する懸念は杞憂に近いものがあるのではないかと思います。金融株も1カ月間で約25%程度上昇しており、行き過ぎた分の修正ということなのでしょう。主力大型銘柄が底堅く推移しており、恐慌的な売りは出ていないので、押し目を探る展開と考えておいて良いものと思います。

 個別には投資判断の引き下げのあったモノライン大手MBIAが大幅下落、決算発表が延期されたノンバンク大手CITも急落となり、連れてバンクオブアメリカやJPモルガンチェースといった金融株が軒並み軟調となりました。投資判断の引き下げのあった銘柄は素直に反応し軟調となるものが多くヤム・ブランズ、スプリント・ネクステルも下落しました。一方で強気の投資判断を好感してアムジェンが高く、出遅れ銘柄として乗り換え対象となったデュポンやウォルマートも堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は指数こそ目先的な過熱感や米国株安から上値の重い展開となったものの出遅れ銘柄を物色するような展開となり、値上り銘柄数は1000銘柄を超えていました。景気回復期待がますます強まったということで、出遅れ銘柄を物色する展開となったものと思います。10500円の節目を抜けて来たことで買い方の回転も効き強含みとなっています。

 米国市場が大幅下落となったことや為替が円高に振れたことで日本市場も上値の重い、軟調な展開となりそうです。ハイテク銘柄や自動車株などは昨日に続き利益確定売りや戻り売りに押されることになりそうで、昨日同様に内需関連銘柄やディフェンシブ銘柄の出遅れ感に着目して幅広く買いが入るかどうかが注目されます。内需関連銘柄やディフェンシブ銘柄の一角は指数が年初来高値を更新するなかで出遅れ感も強く、先駆したものが利益確定売りに押されるなかでも底堅さは見られるものと思います。指数は過熱感も強く、全般的に調整感が強い中で、幕間つなぎ銘柄、特に再編がらみで食品株などが個別に物色されることになりそうです。

 指数の過熱感が強い中で10500円水準を保てるかどうか、10400円台半ば、悪くても10400円前後で押し目を確認するように底堅さが見られるかどうかというところです。昨日、一昨日と上に放れており、今日下に放れた格好となると「アイランドリバーサル」と言う形でいったん高値をつけた格好となってしまうかもしれません。再び10500円を割り込んで10400円前後で下げ止まらないと、10200円台半ばまでの調整となってしまいそうですが、出遅れ銘柄や幕間つなぎ銘柄の物色で10400円台半ばの水準は保てるのではないかと思います

本日の注目点

◇8月の金融経済月報(日銀)

◇7月の企業物価指数(日銀)

◇6月の鉱工業生産指数確報(経産省)

◇7月の中古車登録台数(自販連)

◇7月のビール系飲料出荷量(大手5社)

◇7月の米財政収支

◇6月の米貿易収支

◇7月の中国工業生産

◇6月のインド鉱工業生産指数

◇決算・4−6月期:T&DHD(8795)、光通信(9435)、マツモトキヨシHD(3088)

◇決算・1−6月期:マブチモーター(6592)、アサツーディ・ケイ(9747)

◇決算・6月期:豪英BHPビリトン

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