速報
» 2009年08月11日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:手掛かり材料難のなか利益確定売りに押されて軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9337.95▼32.12

<NASDAQ>1992.24▼8.01

<為替:NY終値>97.13-97.19

手掛かり材料難のなか利益確定売りに押されて軟調

 注目される経済指標の発表もなく、手掛かり材料に欠ける中で週末の大幅高の反動もあり利益確定売り先行となりました。投資判断の引き下げに敏感に反応して下落するものが散見されるなど、利益確定売りを急ぐ場面もありました。ただ、景気回復期待は引き続き強く、下値を売り叩くような動きもなく、逆に押し目ではしっかりと買いも入り下げ渋り、底堅い展開から値を戻して引けるものが多くなりました。FOMC(公開市場委員会)を控えていることもあり、積極的に手掛け難い面もあったものと思います。

 失業率の改善を好感するなかで、モノライン(金融保証会社)や住宅金融公社の赤字決算などもありましたが、この日は逆に住宅金融公社の黒字決算も発表され、金融不安も薄れたことで、押し目買いも入り易かったのでしょう。一方で商品市況も利益確定売り、目先的な過熱感から調整となっており、株式市場も利益確定売りを急がせる要因となっているようです。為替も先週末の急騰で上げ(ドル高)一服となっており、これもまた株式下落要因となっていました。

 個別には投資判断の引き下げが伝えられたベスト・バイやリサーチ・イン・モーション(RIM)が軟調、短期的に買いが推奨されたアップルも連れ安となりました。7月の既存店売上高が好調となったマクドナルドが高く、投資判断の引き上げられたメルクも上昇しました。5−7月期の1株利益見通しを引き下げたにも関わらずウォルマートも高く、地合いの良さが見られます。先週末にファニーメイ(住宅抵当公社)が赤字決算発表しましたが、この日発表されたフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は四半期決算で最終損益が黒字となり、2.2倍の急騰、連れてファニーメイも5割の上昇となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国市場が大幅高となったことや円安に振れたこと、そして朝方発表された機械受注が予想を大きく上回ったことから買い先行となり、大幅高となりました。目先的な過熱感が強く、利益確定売りに上げ幅を縮小する場面もありましたが、外国人も買い越し基調が続いているということで、節目と見られる日経平均10500円水準では底堅く、買戻しを急ぐ動きなどもあり、結局は大幅高となりました。

 米国市場が上げ一服となったことや為替が円高に振れたことから、日本市場もスピード調整となりそうです。ただ、シカゴ市場(CME)の日経平均先物も堅調であり、出遅れ銘柄を物色するような格好で底堅い展開となるのではないかと思います。ハイテク銘柄や自動車株などは利益確定売りに押されて上値も重くなりそうですが、ディフェンシブ銘柄の一角など出遅れ感が強い銘柄などは底堅い堅調な展開が期待されます。日銀の金融政策決定会合の結果も発表されますが、特に材料視されることもなく、押し目買いが入り底堅いところで、買戻しを急ぐような動きが出れば堅調となるのでしょう。

 10500円水準を保てるのかどうかと言うところですが、10400円台前半までは許容範囲ということで、10400円を割り込まない限り、底堅いといっていいのではないかと思います。10000円から10500円と言うもみ合いから10500円から11000円のもみ合いへの移行となり、とりあえず、本日は10500円前後の水準での底堅さを確認することになるものと思います。特に買い上がらなければならない材料もないのですが、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジとしての先物買いなどがかさめば意外高となるかもしれません。

本日の注目点

◇8月の月例経済報告(内閣府)

◇白川日銀総裁会見

◇7月の消費動向調査(内閣府)

◇米連邦公開市場委員会(FOMC、12日まで)

◇4−6月の米労働生産性

◇6月の米卸売売上高

◇決算・4−6月期:ソニーフィナンシャルHD(8729)、明治HD(2269)、太平洋セメント(5233)、横河電機(6841)、凸版印刷(7911)

◇決算・1−6月期:住友ゴム工業(5110)、トレンドマイクロ(4704)、近畿日本ツーリスト(9726)

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