速報
» 2009年08月04日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:世界的な景気底入れ機運を好感して大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9286.56△114.95

<NASDAQ>2008.61△30.11

<為替:NY終値>95.26-95.32

世界的な景気底入れ機運や経済指標が予想を上回ったことを好感して大幅高

 中国や英国、ユーロ圏などの経済指標が軒並み改善、欧州金融機関の決算も無難な決算となったことなどから金融不安も薄れ、朝方発表されたISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が予想を大きく上回ったことから買い先行となりました。いったんは目先的な過熱感もあって上値を押さえられる場面もあったのですが、商品市況が堅調なことや自動車販売が上向いていることなどから買い直されて大幅上昇となりました。ナスダック指数は2000、S&P500指数も1000と言う節目と見られる水準を抜けて、景気回復も確認され後は戻りを試す展開となりそうです。

 世界的に経済指標が好転していることもあり、景気回復が現実的に見えて来たということのようです。足元の企業決算の改善に続き経済指標や景況感が好転したことで、景気底入れから次の段階に進んでいるということなのでしょう。ここから雇用や消費のところで改善が見られればまたもう一段先に進むことになりそうです。まだまだ、経済指標の発表などに振らされることもあるのかもしれませんが、大恐慌云々という話はそろそろ聞かれなくなって来るのかもしれません。

 個別には7月の新車販売台数が前年同月を1年8カ月ぶりに上回ったフォードモーターが大幅高、英国のバークレイズ銀行が1−6月期の黒字決算を発表、金融不安が払拭されたとしてJPモルガンチェースやゴールドマンサックスなど金融株が軒並み大幅高となりました。原油など商品市況が上昇していることからアルコアやデュポン、スリーエムなど素材株も大幅高となるものが多く、世界的な景気回復期待からインテルやIBMなどハイテク銘柄も軒並み高となりました。一方、クラフトフーズやコカコーラといったディフェンシブ銘柄は乗り換え対象となって軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は強弱感が入り混じるなかで、売り買いの決定的な材料もなく小動きとなりました。金融株や電機株の一角などが高く、TOPIXも先週末の日経平均に続き年初来高値更新となるなど堅調な地合いではあるのですが、利益確定売りや見切り売りをこなして上値を追うような材料にも乏しく日経平均は小安くなりました。TOPIXは12連騰となり、目先的な過熱感も出てくるかもしれません。

 米国株高だけではなく世界的な景気回復期待が強まったことや一部で懸念のあった欧州での銀行決算を乗り切ったことなどから日本市場も水準訂正となりそうです。為替も米ドルだけではなく対ユーロなどで大きく円安に振れたことも支援材料となり、大手電機メーカーの好調な決算などを受けて、ハイテク株や機械株、自動車株など輸出関連銘柄を中心に堅調な展開が期待されます。商品市況の好転に加え、相対的な出遅れ感から商社株や非鉄株なども堅調な展開が期待されます。

 TOPIXも12連騰と過熱感が強いのですが、ようやく6月高値を抜けて来ました。これで日経平均がTOPIXに足を引っ張られて調整となる心配も薄れたものと思います。新興国市場に続き米国市場も昨年秋の暴落の前の水準まで株価が回復していることを考えると日経平均も11000円程度まで上昇となってもおかしくはありません。米国のように金融機関や自動車会社の破綻もなかったわけですから、そろそろ相対的な割安感も取りざたされて来るものと思います。目先的な過熱感もあるのですが、決算動向をにらみながら、引き続き米国経済指標などを気にしながらも11000円を目指す展開と見ていいのではないかと思います。

本日の注目点

◇7月のマネタリーベース(日銀)

◇6月の米個人消費支出

◇決算・4−6月期:トヨタ自動車(7203)、日本水産(1332)、森永製菓(2201)、アルフレッサHD(2784)、旭化成(3407)、三菱製紙(3864)、日本製紙G本社(3893)、オリエンタルランド(4661)、出光興産(5019)、古河スカイ(5741)、エルピーダメモリ(6665)、いすゞ自動車(7202)、バンダイナムコHD(7832)、三井物産(8031)

◇決算・1−6月期:アース製薬(4985)、ヤマハ発動機(7272)

◇決算・4−6月期:独BMW、UBS(スイス)、仏BNPパリバ

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