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» 2009年07月30日 08時47分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:芳しくない経済指標や原油価格の下落を受けて軟調だが底堅い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9070.72▼26.00

<NASDAQ>1967.76▼7.75

<為替:NY終値>95.06-95.12

芳しくない経済指標や原油価格の下落を受けて軟調だが底堅い

 朝方発表された耐久材受注が予想を大きく下回ったことや在庫の増加から原油価格が軟調となったことを受けて軟調な展開となりました。ここのところの堅調な地合いの反動や利益確定売りもかさみましたが、ダウ平均は9000ドルの節目を意識するところでは底堅さも見られ、ベージュブック(地区連銀経済報告)で示されたFRB(連邦準備理事会)の見解も景気回復を裏付けるものとして好感され買戻しなどから下げ幅縮小となりました。前日比プラス圏まで戻ることはありませんでしたが、底堅さを示していると見てもいいものと思います。

 耐久材受注も予想を下回ったのですが、中身を見てみると自動車と航空機の不振が足を引っ張っており、総じて見ると堅調と見ても良いものと思われます。ただ、景気回復が期待されるなかで、国債入札の不調から金利上昇懸念も台頭してきており、金利が上昇となると再び信用収縮=リスク資産の縮小などの動きとなる可能性もあり、今後の金利動向や商品市況の動向には少し注意が必要なのかもしれません。業績回復、景気回復のスピードが速まれば多少の金利上昇懸念は打ち消されるものと思われ、景気回復が鮮明となるかどうかも注目されます。

 個別には原油価格の下落を受けてエクソンモービルやシェブロンが安く、中国株の大幅下落から中国など新興国の景気回復に懸念が生じ、キャタピラーなどが売られました。マイクロソフトとの提携が報じられたヤフーは大幅下落、マイクロソフトは堅調となりました。予想を下回る決算を発表したタイムワーナーが下落するなど相変わらず決算動向には敏感に反応していました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日経平均は米国株のもたつきや円高にも関わらずハイテク銘柄など値がさ銘柄を物色する動きから堅調となりました。値上り銘柄数が値下り銘柄よりも少ない状況で日経平均は高いという展開であり、指数に影響の大きな値がさ銘柄に外国人と見られる買いが入ったことで、指数を支えたものと思います。日経平均の10000円を3日続けて保ったことで、底堅さは確認できたかもしれませんが、目先的な過熱感は強くなっています。

 米国市場は軟調となったのですが、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が堅調なことや為替も再び1ドル=95円台となったこと、また、ADR(米預託証券)も自動車株やハイテク銘柄などを中心に総じて堅調となっていることから、昨日と同じようにハイテク銘柄や自動車株が先導する格好で堅調な展開が期待されます。今月後半の上昇が急激となったことで目先的な過熱感は出ていますが、物色対象に若干循環が見られたことや上げ幅自体が大きくなかったことから、堅調な地合いが続きそうです。月末接近でディーラーなどは動き難いのかもしれませんが、月末のお化粧買い期待もあり、売り込み難いのではないかと思います。

 日経平均の10000円を3日連続で保ったことで、底堅さが確認されたのではないかと思います。9000円から10000円という保ち合い(もちあい)を上に抜けたとも考えられ、そうなると今度は10000円の水準を下値に上値を探すこととなりそうです。決算発表が本格化するなかでも「最悪期は脱し、回復過程」となっている企業も多く、売られ過ぎの修正と言う時期から「次」の段階となって来るのではないかと思われます。出遅れ感が強い低PBR(株価純資産倍率)銘柄などの水準訂正や業績面に引きずられない底堅さが見られれば次の節目である11000円を目指すことになるのでしょう。

本日の注目点

◇6月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇決算・1−6月期:三陽商会

◇決算・4−6月期:ソニー(6758)、シャープ(6753)、三洋電機(6764)、NEC(6701)、三菱電機(6503)、三菱自動車(7211)、マツダ(7261)、神戸製鋼所(5406)、住友商事(8053)、ソフトバンク(9984)、任天堂(7974)、資生堂(4911)、日本たばこ産業(2914)、信越化学工業(4063)、京セラ(6971)、NTTドコモ(9437)、三井不動産(8801)、東京ガス(9531)

◇決算・4−6月期:米ウォルト・ディズニー、モトローラ、ダウ・ケミカル、エクソンモービル、仏ルノー、ロレアル、独フォルクスワーゲン、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、台湾TSMC、奇美電子

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