利益確定売りや景況感の悪化を受けて軟調だが底堅い清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年07月29日 08時29分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

割安感の強い銘柄の見直しに注目

東洋電(6505) 729 ▼26

 中国の電気メーカーと共同で、北京で建設中の地下鉄車両向けに電機品を受注した。鉄道車両に組み込むモーターや制御装置、駆動装置などを2010年3月から順次納入する。

日産自(7201) 626 △10

 来年5月、英工場で排気量2000ccの新型ガソリンエンジンを生産する。現在は横浜工場から輸出しているが、円高もあり、一部を現地生産に切り替えて競争力を高める。

日 立(6501) 293 ▼11

 上場子会社5社の完全子会社化を正式発表した。伝統だったグループ会社の自主独立路線を本社集権へと転換、電力や交通システムなど社会インフラとIT(情報技術)事業に総力を結集し再建を急ぐ。

イズミヤ(8266) 553 ▼3

 生鮮品を主力としたネットスーパーの本格展開に乗り出す。重くかさばる飲料や日用品のまとめ買いが中心の既存のネットスーパーとは違う事業モデルで、5年後に店舗数25〜30点、売上高50億円を目指す。

三井金(5706) 248 ±0 、 古河電(5801) 450 ▼7

 極めて薄い高機能銅はくの増産に乗り出す。世界同時不況による需要減は戻りきっていないが、最先端のデジタル製品向けは今後大きく伸びると見ており、競争力のある技術を持つメーカーが、先端素材の生産設備を新増設する動きが広がりそう。

船井電機(6839) 3950 ▼110

 韓国サムスン電子から液晶用パネルの供給を受ける。需給動向が安定しないパネル調達を確実にすることで、液晶テレビ事業の拡大を目指す。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2990万株

買い  1640万株

(金額ベースは買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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