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» 2009年07月27日 16時05分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:節目を抜けて買戻しを急ぐ動きも見られたが、上値は限定的 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10088.66円 △144.11円
売買高 20億7425万株
日経平均先物 10080円 △140円
売買代金 1兆3862億円
TOPIX 928.26 △7.78
値上がり銘柄 1039銘柄
東証マザーズ指数 455.88 ▼1.24
値下がり銘柄 502銘柄
日経ジャスダック平均 1211.02円 △8.77円
変わらず 156銘柄
騰落レシオ 110.17% △5.30%

日経平均

節目を抜けて買戻しを急ぐ動きも見られたが、達成感もあって上値も限定的

 週末の米国市場は底堅い堅調な展開で、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が10000円を超えていたことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が10日連続で買い越しと伝えられたことに加え、週末のヘッジ売りの買戻しもあって買い先行となりました。節目と見られた10000円をあっさりと抜けて始まった後は底堅さを確認して堅調、大幅高となりました。目先筋の利益確定売りや達成感からの手仕舞い売りもあって6月に付けた年初来高値を意識するようなところでは上値も重くなりました。

 前場の引け後に発表になった海運株の決算が下方修正となり、海運株が軒並み売り気配からの始まりとなりましたが、先物にまとまった買いも入り堅調な始まりとなりました。その後も断続的にまとまった買いが先物に見られ、一時年初来高値更新となりました。ただ、海運株の決算に見られるように今後の決算発表に対する懸念もあり、利益確定売りや戻り売りも多く、上値も限定的となりました。いったん先物へのまとまった買いが止まると手仕舞い売りがますますかさみ、先物にまとまった買いが入るところでは絶好の売り場とばかりに売られるような格好で、大幅高ながらも小動きとなりました。結局、最後まで盛り上がりに欠けるなかで、手仕舞い売りもかさみ上げ幅縮小となりました。

 小型銘柄も堅調なものが多かったのですが、主力銘柄が先物主導で値を飛ばす中、利益確定売りに押されるものも見られ、東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調ながらも上値の重い展開となりました。先物は朝方から断続的にまとまった買いが見られ、指数を押し上げる要因となりましたが、最後は息切れとなって見切り売りがかさみ、指数を押し下げるような要因にもなりました。結局最初から最後まで先物主導という感じでした。

 先物主導で指数が動いているわりにはテーマ性、特に材料のないかでの動きとなり、盛り上がりに欠ける展開となっています。個別企業の好調な決算もさることながら、景気回復をはっきりと示すような経済指標が見られれば材料を見繕っては買い上がるような雰囲気になって来るのでしょう。とりあえずは日経平均10000円を固める動きとなるのではないかと思います。個別には決算動向に一喜一憂しながら、米国景気の回復次第では一気に上値を追うような展開も期待できるかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 高値更新日経平均は9連騰となりました。今月初めの高値や6月の高値水準を抜け切れていませんが、とりあえず節目と見られる10000円を抜けたことで、今度はこの水準を固める動きとなるかどうかが注目されます。ただ、連騰が続いていることやストキャスティックスに続きRSIもそろそろ高値圏になって来たことから、いったんは上値も重くなりそうです。先週末の「首吊り足」は杞憂に終わりましたが、今度は「上ヒゲ線」となっており、明日の寄り付きが安いといったん遅行線が日々線に、日々線が雲にサポートされるような水準=9700円台半ばまで調整となるかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 雲を抜けて、遅行線も日々線を抜けて「三役好転」となりました。日経平均と同様に先週末の「首吊り足」は高値となることはありませんでしたが、本日の「上ヒゲ線」は少し気になるところです。RSIには若干上昇余地はあるもののストキャスティックスは高値圏にあり、遅行線が日々線に合わせ、また日々線が雲のサポートを確認するような動きとなるかもしれません。

円相場

NYダウ

 基準線は抜けたものの遅行線が日々線を意識して上値が重くなりました。ストキャスティックスは高値圏にあるのですが上昇余地もあり、RSIも上昇余地は大きいことから基準線でのサポートを確認しながら遅行線が日々線に押される水準、日々線が雲を意識する水準=96円台半ばあたりまでの戻りを試すことになるものと思います。

銘柄ピックアップ

決算動向に反応しながらも先物主導で主力銘柄が堅調

日 立(6501) 304 △10

 上場子会社5社を株式公開買い付け(TOB)と株式交換で完全子会社化すると報じられ、経営資源の集中からの収益回復が期待され大幅高となりました。

第一三共(4568) 1741 △29

 インド製薬子会社の2009年4−6月期業績が黒字に転換したと報じられ、足を引っ張っていた部門の業績好転を素直に好感、堅調となりました。

日電産(6594) 6790 △230

 先週末の取引終了後に2009年4−6月期の連結決算を発表、併せて発表された2010年3月期の純利益予想を上方修正したことから、年初来高値更新、大幅高となりました。

郵 船(9101) 399 ▼19 、 商船三井(9104) 599 ▼22

 昼の時間帯に2009年4−6月期決算を発表。予想を下回る決算と業績の回復は下期以降になりそうだとして通期(2010年3月期)業績見通しを下方修正したことが嫌気されて、後場は売り気配から始まるなど、前場の堅調な地合いが一転、大幅下落となりました。

昭和飛(7404) 769 △65

 電気自動車向け非接触型の充電システムを開発と報じられて大幅高となりましたが、先週末に大幅高となっていたこともあり、上値も限定的、出来高的にも盛り上がりに欠ける展開でしたが、後場に入ってから買い直されて大幅高となりました。

住友鉱(5713) 1440 ▼12

 海外での商品市況は引き続き堅調なのですが、目先的な過熱感などから利益確定売りや戻り売りを急ぐ動きとなり、押し目買いは入るものの軟調となりました。

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