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» 2009年07月22日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な決算発表が続き利益確定売りをこなして堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8915.94△67.79

<NASDAQ>1916.20△6.91

<為替:NY終値>93.73-93.79

好調な決算発表が続き利益確定売りをこなして堅調

 さすがにダウ平均が6日、ナスダック指数が9日も続伸となると好調な決算発表があっても利益確定売りに押されるかと思いましたが、引け際に損失確定の買戻しなども見られ、ダウ、ナスダックともに続伸となりました。業種を問わず予想を上回る決算を発表する銘柄が多く、また、FRB(連邦準備理事会)議長の経済安定化のコメントもあったことから買い安心感も出ており、利益確定売りなどで軟調となる場面ではすかさず買戻しや押し目買いが入るといった状況です。これまで買い手控えていた向きも改めて手を出し始めているようで、買い気の旺盛な展開が続いています。

 一つ二つ好調な決算が発表されればセンチメントも好転、三つ四つと好決算が出てくれば底入れ確認となるかと思われましたが、それ以上に好調な決算を発表する企業が多くなっています。まだまだ、雇用や個人消費の好転は見られないのですが、体力のある企業から先に最悪期から着実に回復しているということなのでしょう。こうした企業の好決算が雇用の好転や消費の回復に結びつけば、本格的な回復となって来るのでしょう。ダウ平均が1月6日以来の高値、ナスダックも昨年10月3日以来の高値ということで、底入れは確認できたものと思います。ダウ平均は2007年4月以来、ナスダック指数は1997年7月以来の連騰記録となりました。

 個別には決算発表が予想を上回ったメルクやキャタピラーが大幅高、指数を押し上げる要因となりました。メルクに連れ高してファイザーも高く、原油価格が堅調となったことからエクソンモービルも堅調となりました。同様にデュポンも予想を上回る決算を発表したのですが、前日まで9日続伸となっていたこともあり、材料出尽くし感や利益確定売りに押されて軟調となりました。コカコーラは一株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回ったことから軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場はようやく米国株高に合わせるかのように大幅高となりました。これまでも4連騰となっていたのですが、米国株高の割りに上値の重い展開となっていました。ただ引け際の持高調整と見られる先物買いで指数を押し上げた感も強く、まだまだ9500円の節目を確認するような動きが続きそうです。ほぼ全面高という様相ですが、為替が円高に振れていることもあり物色対象が絞り切れず、まだまだ波乱含みとなりそうです。

 米国株は引き続き堅調な展開となっているので、日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、小幅とはいえ先週来5日続伸となっていることや為替が円高に振れたことから、輸出関連銘柄などを中心に利益確定売り、戻り売りに押される場面も出て来るのではないかと思います。資源株などは引き続き売られ過ぎの反動で底堅い堅調な展開となるものと思われますが、目先的に値動きの良い材料含みの銘柄を物色する動きが中心となりそうです。指数は小幅の続伸ということもあり、過熱感はないので、底堅い堅調な動きは続くものと思います。

 9500円の節目を抜けたことで、再び底入れ感が強まり、上値を試す展開となるものと思います。ただ、為替が円高となっていることから、指数に影響の大きな値がさ銘柄を敬遠する動きや「円キャリー取引」解消のような動きが出る可能性もあり、上値も限定されそうです。取りあえずは9500円の節目を固める展開となって来るものと思われます。9500円台、あるいは9500円を意識する水準でしっかりと買い物が入るのかどうかを確かめるような場面もあるのではないかと思います。上値は当面は一目均衡表の雲の上限である9700円から800円水準ではないでしょうか。

本日の注目点

◇山口日銀副総裁講演(函館市)

◇7月の主要銀行貸出動向アンケート調査(日銀)

◇6月の全国スーパー売上高(日本チェーンストア協会)

◇決算・1−6月期:キヤノン電子(7739)

◇決算・4−6月期:リコーリース(8566)

◇決算・4−6月期:米イーベイ、デルタ航空、ファイザー、モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、ボーイング、ペプシコ、伊フィアット、韓国LG電子

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