あの人と同じ時計を使ってみたい!――プーチン首相は高級時計がお好き?編菅野たけしのウォッチWatch(2/2 ページ)

» 2009年07月21日 22時45分 公開
[菅野たけし,Business Media 誠]
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おしゃれでゴージャス! メドベージェフ大統領の時計

 プーチン首相に続いては、メドベージェフ大統領(参照記事)の腕時計を見てみよう。こちらもプーチン首相に負けてはいない。

メドベージェフ大統領

 このスナップ写真では、やはりスイスの高級複雑時計で有名なユリス・ナルダンのスポーツモデル「マキシ マリーン ダイバー リミテッド・エディション」を着用していることが確認できた。ブルー系のシャツ、タイ、スーツに、鮮やかなブルーの時計ストラップをコーディネートするあたりに、彼のセンスの良さがうかがえる。

 愛用の時計について調べてみたところ、ブルーのストラップからチラッと見える時計本体やストラップのエレメント(留具)部分は、ぜいたくにも18Kホワイトゴールド製。なんとも上品でゴージャスな隠し味が効いた、大人のスポーツウォッチであった。

ユリス・ナルダン「マキシ マリーン ダイバー リミテッド・エディション」。500本限定で、価格は378万円

 メドベージェフ大統領のユリス・ナルダンの時計を調べているうちに、とても興味深いものを発見した。同社の限定モデルで、その名もズバリ「The Imperial St. Petersburg」という時計があるのだ。ホワイトエナメル文字盤には、セントペテルスブルグの紋章である双頭の鷲(わし)が描かれており、時計ケース本体はプラチナ製。

ユリス・ナルダン「The Imperial St. Petersburg」

 さらに時計を納める卵型のケースに至っては、かつてロマノフ王朝の皇帝(アレクサンドル3世、ニコライ2世)が、当時の有名な金細工師ピーター・カール・ファベルジェに、贅の限りを尽くして作らせたイースターエッグを髣髴(ほうふつ)とさせるもの。豪華な素材をふんだんに使用し、そこに緻密で美しい細工が施されているすばらしいものだ。かつても、そして現在も、芸術的で豪華なものを愛するロシアの国民性を垣間見たような気がした。

著者プロフィール:菅野たけし

 サラリーマンのかたわら、アンティークウォッチ収集に身を投じ、数奇な人生を歩む。近頃はキャラクター系クロックにまで手を広げ、ますますドロ沼にはまっている、業界屈指のゼンマイ兄貴(ほんとはオヤジ)。

菅野たけしのウォッチWatchとは?

 4月から+D Styleで始まった、時計にまつわる新連載。今回のような新作腕時計の話はもちろん、これまでに筆者が、時間と脚力とわずかなへそくりを使って手に入れてきた古今東西の時計の数々についても語ります。博物館モノから最新モデルまで、なるほどウンチクネタを半分、トホホなズッコケ話半分くらい織り交ぜておとどけする予定です。


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