あの人と同じ時計を使ってみたい!――プーチン首相は高級時計がお好き?編菅野たけしのウォッチWatch(1/2 ページ)

» 2009年07月21日 22時45分 公開
[菅野たけし,Business Media 誠]

 前回紹介した、バラク・オバマ大統領と、革命家チェ・ゲバラの時計はいかがでしたか。彼らに対抗するだけの話題性とインパクトを兼ね備えているのは、やはりこの国&この人たちしかない、ということで後編となる今回は、ロシア首脳の時計をウォッチングしました。

 →あの人と同じ時計を使ってみたい!――オバマ大統領 & チェ・ゲバラ編

ロシア首脳はスイス製高級時計がお好き

ロシアのウラジーミル・プーチン首相。2007年6月にドイツで開かれたG8にて、Andreas Rentz氏が撮影した1枚(Photo:Getty Images/AFLO)

 いきなりの迫力&お茶目な写真に収まっているのは、ロシアのウラジーミル・プーチン首相。さすがKGB出身だけあり、その鍛え抜かれた身体は、年齢の割にかなり絞り込まれている。肝心の時計はといえば、スポーティーかつメカニカル要素たっぷりのクロノグラフを着用している。公式な場で、しかもダークスーツ姿にもかかわらず、カジュアルなイメージのあるクロノグラフをハメてしまうあたりはさすが大物。しかも似合っているからすごい。

 写真を見たところ、腕に着けている時計は、スイスの高級機械式時計ブランドで知られる、ブランパンの「フライバック クロノグラフ」と思われる。一般的なクロノグラフが、スタート、ストップ、リセット、そして再計測という工程をふまなければならないのに対し、フライバックは計測中にリセットボタンを押すと、瞬時にゼロリセットされ再び計測を開始できる機構を備えているのが特徴。何度も立て続けに時間を計測するにはとても便利で、連続計測が必要な仕事には、うってつけな時計なのだ(それってどんな仕事?)。

 フライバック クロノグラフは、ケースの素材によって値段が異なる。ステンレススチールで100万円オーバー、18Kローズゴールドなら250万円前後。プーチン首相がしているのがどちらのタイプなのかは、光の加減でよく分からないのだが……。ちなみに首相は、このブランパンのほかにも、パテック・フィリップの永久カレンダーモデルという超高級複雑時計※も所有している。

※高級複雑時計……スイスの高級時計ブランドが手がける時計で、クロノグラフや永久カレンダーといったメカ的にもかなり複雑な機構を搭載させた時計。中には熟練の時計職人のみが製作を許されるモデルもあり、そうなると数千万円クラスの価格のものも珍しくない。
「レマン フライバッククロノグラフ」 115万5000円。問い合わせ:ブランパンブティック銀座、電話番号:03-6254-7233
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