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» 2009年07月21日 16時05分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高を受けて大幅高だが円高を嫌気する動きもあり上値も重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9652.02円 △256.70円
売買高 20億5675万株
日経平均先物 9650円 △270円
売買代金 1兆2965億円
TOPIX 901.55 △23.26
値上がり銘柄 1479銘柄
東証マザーズ指数 442.96 △9.73
値下がり銘柄 160銘柄
日経ジャスダック平均 1189.73円 △8.50円
変わらず 60銘柄
騰落レシオ 92.17% △4.03%

日経平均

米国株高を受けて大幅高だが円高を嫌気する動きもあり上値も重い

 日本市場が連休中の米国市場は相変わらず堅調、大幅高となったことから、日本市場も買い先行となりました。為替は円高に振れたのですが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しとなったこともあり、買い気配から始まるものが多く。大幅高の始まりとなりました。寄り付きの買いが一巡したところからはさすがに戻り売りや目先筋の利益確定売りに押され上値も限定的となり、小動きとなっていたのですが、先物にまとまった売りが出ると上げ幅を縮小して前場の取引を終了しました。

 後場に入っても小動きとなり上値の重い展開となりましたが、逆に下値を売り叩く動きはなく、底堅さを確認すると買戻しなども入って、引けを意識する時間帯からは上値追いとなりました。いったん買い気が出ると買戻しを急ぐ動きなども見られ、一段高、高値引けとなりました。節目と見られる9500円台を固める動きとなったことで、底堅さが確認されて買戻しを急ぐことになった、あるいは持高調整の売り買いのなかで売りい一巡感から買いが優勢となったものと思います。

 小型銘柄も堅調なものが多く見られました。買い先行で始まった後も買い方の回転が効いて、値動きの良い銘柄を中心に高いものが目立ち、東証マザーズ指数や二部株指数は大幅高、日経ジャスダック平均は上値は重かったのですが、堅調となりました。先物もまとまった売り買いは少なかったのですが、まとまった売り買い出ると指数が大きく動くという展開で目先筋の売り買いに振らされていたものと思います。

 ようやく持高調整の売りも一段落となったようです。かといって指数の上昇に割りには盛り上がりに欠ける展開でしたが、少なくとも「最悪な雰囲気は脱した」と言う感じです。大型増資が相次いだことで、資金の流れが滞っているような面も見受けられ、米国市場などのように一気に上昇とはいかないのかもしれませんが、決算発表に一喜一憂しながらも徐々に下値を固めて切り返し、選挙やSQ(特別清算指数)算出などのイベントをきっかけに一気に上昇となる可能性もありそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 基準線の水準まで戻りました。遅行線も基準線を抜けており、日々線が雲の上限を、遅行線が日々線を意識する水準(9750円〜9850円)が次の目処となって来そうです。RSIは下げ足りなかったのですが上昇を示し、ストキャスティックスもまだ上昇余地があることから、上値を試す動きが続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 下落となっている基準線に上値を押さえられています。ちょうど節目と見られる900の水準でもあり、ここを抜けるかどうかといったところです。ただ、RSIは下げ足りないのですが、上昇を示唆し、ストキャスティックスも底値圏からの上昇を示唆していることから日々線が基準線を抜けて雲の上限まで、遅行線が基準線を抜けて日々線の水準まで(920水準まで)戻りを試す展開となって来るのでしょう。

円相場

NYダウ

 転換線は抜けたものの基準線を意識し、節目と見られる水準(1ドル=94円前後)で上値を押さえられています。RSIもストキャスティックスも下げ足りないのですが反発、上昇を示しており、戻りを試す動きとなりそうです。基準線が下落となって来るところで、基準線を抜けられるかどうかが注目されます。

銘柄ピックアップ

好材料に反応するも上値も限定的

農産工(2051) 314 △80

 ストップ高比例配分となりました。先週末の取引終了後に三菱商事(8058)が同社株の全株取得を目指してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表、買い付け価格が1株330円とされたことから、その価格にサヤ寄せする格好でストップ高となりました。

三菱UFJ(8306) 556 △19

 米国金融機関が好調な決算を発表していることや米ノンバンク大手の破綻が回避できると報じられたことなど、米国での金融不安が薄れたことや相場全体の地合いの好転を受けて買戻しを急ぐ動きなどから大幅高となりました。

KDDI(9433) 516000 ▼2000

 先週末に大幅高となった反動で軟調となりましたが、地合いの良さに加え、先週土曜日の新聞で2009年4−6月期の連結営業利益が前年同期比13%増と報じられたことから一時堅調となるなど底堅い堅調な展開となりました。

住友鉱(5713) 1396 △116

 買い気配から始まり大幅高となりました。20日のロンドン金属取引所(LME)で銅とニッケルが上昇、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物が続伸し、一時5週間ぶりの高値をつけたことなどを好感して買いが入りました。ここのところ市況の悪化を嫌気して売られただけに反動で大きな上昇となりました。

コクヨ(7984) 783 ▼1

 先週末の引け後に2009年12月通期の連結業績予想の下方修正を発表しましたが、既に先週末まで3日連続下落となるなど調整感が強かったこともあって特に材料視されることもなく、小動きとなりました。

Vコマース(2491) 23230 △3000

 東証マザーズ市場上場の同社は昼の時間帯に2009年6月中間期業績の上方修正を発表、前場は軟調な展開でしたが、後場は買い気配から始まり、大幅高となりました。事前の予想に比べ、営業利益で35%、当期利益で45%の大幅修正となったことを素直に好感する動きとなりました。

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