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» 2009年07月16日 11時12分 UPDATE

東レのバイオマスプラスチックがキヤノンの複合機に採用――世界最高水準の難燃性

[栗田昌宜,Business Media 誠]

 東レは7月15日、同社が製品化したバイオマスプラスチックの「エコディア」が、キヤノンが9月上旬に発売するオフィス用カラー複合機の新製品「imageRUNNER ADVANCE C9000 PRO」、「同C7000」「同C5000」の3シリーズ12モデルの外装部品の一部に採用されたと発表した。

mk_irac5035f.jpg 外装部品の一部にバイオマスプラスチック「エコディア」を採用したキヤノンのオフィス用カラー複合機「imageRUNNER ADVANCE C5035F」

 エコディアは、植物由来成分を重量比で25%以上含んでいるバイオマスプラスチック。世界最高水準の難燃性(燃えにくさ)を備えているのが特徴で、米国の独立試験・認証機関Underwriters Laboratoriesが定めた難燃性に関する安全性基準「UL規格94」の最上位等級「5V」に認定されている。東レによると、オフィス用複合機に適用できるバイオマスプラスチックでUL規格94 5Vを達成したのはエコディアが世界初。

 植物原料由来のバイオマスプラスチックは、CO2排出量の抑制や石油資源の消費量節減など、環境負荷の低減に有用な材料である。しかし、石油を原料とした従来のプラスチックに比べて難燃性、耐衝撃性、耐熱性、成形性などの面で劣っていたため、オフィス用複合機でバイオマスプラスチックを利用できる部分は、これまで製品内部のごく一部に限られていた。

 しかしエコディアが世界最高水準の難燃性を確保したことにより、高度な難燃性が要求される外装部品にも採用できるようになったという。キヤノンは製品内部の部品だけでなく外装部品もバイオマスプラスチックに置き換えることを検討しており、今回の部分的な採用はその先駆けとなるもの。キヤノンではエコディアの採用により、従来のオフィス用複合機に使用している石油系プラスチックに比べて製造に関わるCO2排出量の約20%削減を期待している、としている。

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