予想を上回る決算が相次いだことで景気回復期待が強まり大幅高清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年07月16日 08時27分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

「全面高」となるかどうかに注目

トヨタ(7203) 3470 ▼30 、 マツダ(7261) 226 △12

 ハイブリッド技術で提携する方向で最終調整に入った。トヨタがハイブリッド車の基幹装置を供給、外部供給するのは初めてだが、本格的なハイブリッド車の普及段階に入ったと見られる。環境技術を軸にした新たな世界的な提携の組み替えが動き出す。

住友電(5802) 987 ▼31

 純緑色半導体レーザーの開発に世界で初めて成功した。これまでは赤色を加工して代替していたが、この開発により、自然な色彩を表現でき、ディスプレー装置の小型化も見込めるため、レーザーを光源に使う高精細の薄型テレビや、携帯電話機に搭載する超小型プロジェクターなど新たな用途開拓につながる可能性がある。

富士通(6702) 486 ▼4

 国内最高の演算性能となるスーパーコンピューターを受注した。今後も国内外で販売を強化、ベースとなるPCサーバーの受注拡大にもつなげる。

クラレ(3405) 1015 △2

 水処理子会社への出資比率を引き上げ、半導体工場の排水などに含まれるシリコンの回収などを強化し、海外市場開拓を狙う。特に需要が増えているアジア市場での受注拡大を目指す。

大和ハウス(1925) 913 ▼2

 新築住宅に搭載する太陽光発電システムを対象に、業界最大規模の割引を始める。エコ意識の高まりを背景に太陽光発電の売れ行きが伸びており、価格競争が広がる可能性もある。

ダイキン(6367) 3010 △35

 スーパーで使う冷凍・冷蔵ショーケース向け室外機の市場に参入する。温暖化効果が従来より小さい冷媒を業界で初めて採用するなど、環境への配慮を全面に出して需要を開拓する。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2140万株

買い  3540万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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