レクサス初のハイブリッド専用モデル「HS250h」発売――燃費はヴィッツ並みのリッター23キロ

» 2009年07月15日 13時26分 公開
[栗田昌宜,Business Media 誠]

 トヨタ自動車は7月14日、レクサスブランド初のハイブリッド専用モデル「HS250h」を開発し、同日から全国のレクサス店を通じて販売開始したと発表した。エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、同社製リッターカー「ヴィッツ」並みの燃費性能を実現している。価格は395万円から。

レクサス「HS250h“version L”」(オプション装着車)

 HS250hは、最高出力110キロワット(150PS)の2.4Lアトキンソンサイクルエンジンと、最高出力105キロワット(143PS)の小型・高回転型モーター、およびトルクを増幅するリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。これにより、最高出力140キロワット(190PS)の動力性能とリッター23キロの燃費(10・15モード走行)を両立した。

 また、アクセル操作に対する駆動力の出力や空調制御を省エネルギー化して燃費最優先で走行する「エコモード」や、ドライバーのエコドライブを視覚的にサポートする「ハイブリッドシステムインジケーター」と「エコドライブインジケーター」を搭載・採用するなどして、よりいっそう低燃費走行ができるようにした。エコドライブに対するモチベーションを継続できるよう、ドライバーのエコドライブを評価してポイントを付与し、そのポイントに応じて社会貢献活動にも寄与できる「ハーモニアスドライビングナビゲーター」も搭載している。

 このほか、燃費を向上させるシステムや装備として、エンジンの暖気時間を短縮する排気熱再循環システムや、赤外線を約30%カットして車内の温度上昇を抑え、エアコンの負荷を軽減するIR(赤外線)カットガラス、省電力化でエンジンの発電負荷を減らすLEDヘッドランプやLEDテール&ストップランプなどを採用した。

 環境負荷を低減させる試みとしては、植物を原料としたエコプラスチックを世界で初めてラゲージトリムの表皮材に使用するなど、環境負荷低減素材を内装部品などに積極的に採用。リサイクルプラスチックも積極的に採用して、環境負荷を低減させたとしている。

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