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» 2009年07月09日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:値ごろ感からの買いもあって底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8178.41△14.81

<NASDAQ>1747.17△1.00

<為替:NY終値>92.85-92.91

信用収縮からの持高調整の売りは続くが値ごろ感からの買いもあって底堅い展開

 前日の大幅下落の反動もあって、堅調な始まりとなったものの、商品市況や為替などからリスク回避の動きが見られ、信用収縮懸念が強まったことで主力銘柄を中心に売られる場面もありました。ただ、10年国債の入札が順調に進んだことや決算は比較的好調なのではないかとの見方が広がったことに加え、値ごろ感からの買戻しなども入って戻り歩調となり、最後は前日比プラス圏まで買われて取引を終了しました。決算発表が始まる前に手仕舞い売りもさることながら、手仕舞いの買戻しもあったものと思われます。ただ、積極的に買い上がるような勢いはなく、様子見気分が強い感じです。

 信用収縮からの持高調整の売りはまだ続いているようです。前日に堅調となっていた金も売られ、原油も下げ止まりません。為替も大きく円高となるなどリスク回避の動きが依然として強いようです。雇用に不安が募るものの、景気の底堅さ、少なくとも更なる悪化や底割れは回避されるだろうとの見方は依然として強いものの、景気の底堅さよりも回復を示す指標、特に雇用に対する不安を和らげるような指標を見ないことにはリスクを極力押さえようという動きなのかもしれません。再び資金の回転が順回転となるような指標が見られるかどうかというところでしょう。

 個別にはパソコン用基本ソフト(OS)の開発を進めると発表したグーグルが高く、決算の発表を控えたアルコアも買われ、引け後の決算も予想を上回るものとなって時間外取引でも堅調となっています。開発中の乳がん関連の治療薬の優位性が確認されたアムジェンが堅調、ディフェンシブ銘柄としてメルクやジョンソンアンドジョンソンも高くなりました。GE(ゼネラルエレクトリック)やバンクオブアメリカなどは持高調整の売りに押され軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や円高に加え、機械受注が予想を下回ったことや引き続き信用収縮からの持高調整の売りも多く、大幅下落となりました。外国人が買い越しと伝えられたことからいったんは節目で下げ渋る場面もあったのですが、見切売りもかさみ、節目を割り込んだことや戻りの鈍さから先物へのまとまった売りもあり、下げを加速させました。

 米国株は底堅さが見られたのですが、為替が大幅に円高となったことで、輸出関連銘柄を中心に軟調な地合いが続きそうです。ただ、さすがに内需関連銘柄の一角は値ごろ感からの買いも見られるものと思われます。資源株や輸出関連銘柄が下げ止まるのかどうかで指数の動きも変わって来るのでしょうが、円高メリットのあるものやディフェンシブ銘柄を中心に底堅さは見られるものと思います。指数は底値を探る展開が続くものと思われますが、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む動きや為替などに振らされながら落ち着きのない展開となりそうです。

 9500円という節目を割り込んでしまい、次のサポートを探る展開となりそうです。9000円というところが4月の高値水準でもあり、心理的な面からも節目となって来るのでしょうが、その前に9500円を割り込むと言うことに対する誤差の範囲とされるような9300円前後で下げ止まるかどうかと言うところでしょう。9300円水準で下げ止まればまだイメージ的には9500円から10000円のもみ合いというイメージになるのでしょうし、9300円水準で下げ止まらず、9000円を目指すことになれば、今度は9500円を抜けるためにかなり時間がかかってしまいそうです。

本日の注目点

◇英イングランド銀行(中央銀行)が金融政策決定

◇5月の米卸売売上高

◇決算・9−5月期:ファーストリテイリング(9983)

◇決算・3−5月期:エービーシー・マート(2670)、ガリバーインターナショナル(7599)

◇決算・12−5月期:日本ケンタッキー・フライド・チキン(9873)

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