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» 2009年07月08日 08時40分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:業績懸念や持高調整の売りに押されて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8163.60▼161.27

<NASDAQ>1746.17▼41.23

<為替:NY終値>94.84-94.9

決算発表を前に業績懸念や持高調整の売りに押されて大幅下落

 前日同様に原油などの下落を受けて信用収縮懸念=リスク許容度の低下から売り急ぐ展開から軟調となりました。特に経済指標の発表があったというわけでもなかったのですが、リスク資産からの逃避の動きが強まり、投機的資金の引き上げから商品、株式市場の下落となりました。いったんは底堅さも見られたのですが、引け間際にも手仕舞い売りがかさみ、決算発表を前に買い手控え気分も強かったことから大幅下落となりました。

 投資判断の引き上げなどにも反応せず、売りが先行した感じです。株価が下がってから売られる材料を探すようなところは日本市場と同じような感じです。ただ、買い戻しが中心かもしれませんが、金価格が上昇したことや一部素材株や小売株がダウ採用銘柄でも高かったところを見ると景気回復が取りざたされてはいるものの、更なる景気後退への懸念から売り急いでいるわけではなく、持高調整の一環で売られている面もあるのではないかと思います。決算発表が始まりますが、比較的好調な決算が発表されれば戻り歩調となるものと思いますし、原油価格も需要予測などから勘案するとそろそろ下げ止まってもいいところであり、いったんは底入れとなるのではないかと思います。

 個別には主力銘柄への手仕舞い売りでボーイング、デュポンやキャタピラーが軟調、原油価格が下落していることでシェブロン、エクソンモービルなど石油株も安くなっています。投資判断の引き上げがあったにもかかわらずインテルも売られ、信用収縮の動きが強いことを示していました。日本市場と同様に小型銘柄など主力を外れた銘柄は高く、投資判断の引き上げのあったマーベルテクノロジーは素直な反応で堅調となりました。中国景気の回復から楽観的な販売見通しを示したアルコアやJPモルガンチェース、ウォルマートが堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が底堅い堅調な展開となったにも関わらず、為替が円高に振れたことや相変わらず持高調整の売りがかさみ軟調となりました。一時売り一巡感からの買戻しもあって堅調となる場面もあったのですが、目先筋の利益確定売りや見切り売りも多く、先物にまとまった売りが出て上値を押さえられました。結局持高調整の売りが続いた格好で軟調となりました。

 引き続き米国市場でも信用収縮の動きが続いており、持高調整、手仕舞い売りが多いようです。日本市場でもまだ売りが出るのか、どこまで売りが続くのかが懸念されますが、更なる景気悪化が取りざたされてこない限り、底堅さは見られるのではないかと思います。需給要因で振り回される状況には変わりないものと思われますが、国内勢の買いはまだ続いていると思われ、引き続きディフェンシブ銘柄や小型銘柄は堅調な展開が期待されます。米国市場や為替が落ち着かないことには主力銘柄などは買い難いものと思われ、ディフェンシブ銘柄などでどこまで指数を支えられるかが注目されます。

 チャート上は一目均衡表で遅行線が日々線を割り込むなど調整は否めないところです。景気底割れ、更なる景気の悪化が取りざたされているわけでもないので9500円水準は何とか保てるのではないかと思われます。瞬間的には9300円水準まで下落となる可能性もありますが、基本的にはまだ9500円から10000円の間のもみ合いと考えておいて良いのでしょう。本日も9500円を割り込むところまで売り切れるか、9500円水準でどの程度買いが入って来るのかが注目されますが、9600円を割り込むところで買いが入るかどうか、売り叩く動きがあるのかどうかの兆しも見られるのではないかと思います。

本日の注目点

◇6月と09年上半期(1−6月)の企業倒産(民間調査会社)

◇6月の景気ウオッチャー調査(内閣府)

◇6月のマネーストック(日銀)

◇6月の貸出・資金吸収動向(日銀)

◇5月の国際収支(財務省)

◇5月の機械受注(内閣府)

◇1−3月期のユーロ圏GDP改定値

◇決算・3−5月期:パルコ(8251)

◇決算・9−5月期:ビックカメラ(3048)

◇決算・12−5月期:ユニオンツール(6278)

◇決算・4−6月期:米アルコア

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