株主総会の花といえば、質疑応答の時間だと思います。株主からはこんな声が。
「今期の業績はいったい何だ!」
「店によく行くが、サービスが悪いぞ!」
「株主配当金額が低い!」
答える経営陣は、
「世界情勢の悪さで影響を受け……」
「今後の参考にさせていただきます」
「安定した配当を続けていくためなので我慢してください」
と、このような感じで株主と経営陣との間に緊張が走ります。会社に資金を出して、その売り上げから配当を受け取っているオーナーですから、経営陣に対しては当然、好業績と成長を望んで注文をしたくなるわけです。
企業の経営状態が非常に好調だったり、株主が企業の商品やサービスに対して特別な愛情を持っていたりする場合は、あまり緊張感はなく、和やかな空気で会場が満たされます。「株主VS.経営陣」とならないケースです。
荒れる株主総会も和む株主総会もどちらも好きです。でも、平日の10時という開催時間は普通の社会人株主に対しては不親切ではないでしょうか。そりゃ、開催側は大変だとは思いますが、そこをなんとか……。
そんなわけで休日に開催してくれるファンケル(4921)が大好きです。
株主総会を休日に開催しても、株主さんが来なくて困っている企業もあるとかないとか。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。投資歴5年。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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