日本貨物航空は7月2日、環境保全のためにさまざまな工夫を施したエコハンガー(整備用格納庫)を成田国際空港整備地区に建設し、供用を開始したと発表した。
同ハンガーは、ボーイング747-400型貨物機や今後導入予定の同機よりも一回り大きいボーイング747-8型貨物機を収容できる大きさ。光の透過性に優れたポリカーボネートを壁面に使用したライトウォールや、ハンガーの中央部に外光を効果的に取り入れる大型トップライトの設置によってハンガー内の明るさを均一化。太陽光の積極的な利用により、昼間は照明を点灯しなくても整備作業が行えるようにした。
また、風の圧力差や温度差を利用したバランス式自然換気窓や、遮熱効果が高く空調負荷を削減できる屋上緑化、太陽熱温水システムの導入・設置により、エネルギー消費を抑制。このほか、機体洗浄やトイレ水洗に雨水を利用できるようにして水の使用量を削減した。
これらの省エネ・環境保全策により、同社ではCO2の年間排出量を従来型ハンガーの900トンから620トンへと約30%削減できる、としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング