仕事とデート、どちらを優先する? 新入社員の考え

» 2009年07月01日 07時00分 公開
[Business Media 誠]

 一昨年、昨年と大量採用が続き「超売り手市場」などと言われたが、今となっては遠い昔のよう。2009年4月入社の新入社員の就職活動を振り返ると、当初は“順調”だったが、リーマンショック以降、未曾有(みぞう)の不況によって、雰囲気が一気に暗転。内定取り消しなどがあったことも受け、「いずれリストラされるのではないか」と回答した新入社員は、前年の39.8%から46.1%、「いずれ会社が倒産・破たんするのではないか」は同22.1%から27.7%にそれぞれ増加していることが、日本生産性本部と日本経済青年協議会の調査で明らかになった。

 また就労意識について聞いたところ「仕事を通じて人間関係を広げたい」(95.4%)、「社会や人から感謝される仕事がしたい」(94.1%)、「どこでも通用する専門技能を身につけたい」(92.8%)といった回答が上位に並んだ。この結果について、「若い世代は職場の人間関係にドライなイメージがあるが、新入社員たちは職場の人間関係に大きな期待を持っている。その反面、『仕事をしていく上で、人間関係に不安を感じる』(66.6%)も多く、職場の人間関係が新入社員の大きな関心事のようだ」(日本生産性本部)としている。

 2009年に入社した新入社員3172人(男性56.8%、女性42.9%)が回答した。調査期間は3月4日から4月30日まで。

婚活の必要性――男性の方が強く

 デートの約束があったとき、残業を命じられたらどうしますか? この質問に対し「デートを止めて、仕事をする」(82.8%)、「仕事を断ってデートする」(16.6%)と、プライベートな生活よりも仕事を優先する意向がうかがえる。男女別で見ると、「デートを止めて、仕事をする」と答えたのは男性78.6%に対し、女性88.4%と女性の方が10ポイントほど上回った。

デートか残業か? (出典:日本生産性本部と日本経済青年協議会)

 また積極的に「婚活」をしないと結婚できないと思うかと聞いたところ、全体の31.1%は「はい」と回答。男女別で見ると、男性35.2%、女性25.6%と、男性の方が「婚活」の必要性を強く感じているようだ。

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