先週最も読まれた記事は「会社を辞めたい……そう感じる人が多い業種」。2位は「3分で分かる、自分に合ったスーツの選び方」、3位は「自転車での違法行為、38.5%が『知らなかった』」だった。
10位に入った記事は「この人がコンビニ店長なら万引きはできない、と思う有名人は?」。1位島田紳助氏や5位星野仙一氏のように説教されるイメージや、3位アントニオ猪木氏や4位清原和博氏のように命の危険を感じるイメージはないのに(筆者が抱く個人的なイメージです)、2位にランクインしたのがシアトルマリナーズのイチロー選手。
確かにイチロー選手が店長だったら、恐れ多くてそのコンビニは避けてしまいそうだ。万引きが見つかったとしても、「イチローさんもいつも塁を盗んでいるじゃないですか!」とゴネたら許してくれそうな気がするが(あくまで筆者が抱く個人的なイメージです)。
イチロー選手の活躍に注目している人は多いようで、連続試合安打が10試合を超えてくると、新聞社系ニュースサイトのアクセスランキング上位に「イチロー選手、●試合連続安打」という記事がランクインするようになる。イチロー選手の成績はMLBの公式サイトでほぼリアルタイムで知ることができるので、Business Media 誠編集部でも「連続試合安打の記事をこっそり入れてみてはどうか?」という議論があったとかなかったとか。
連続試合安打の大リーグ記録は、ジョー・ディマジオ氏の56試合連続安打。天才と呼ばれることも多いイチロー選手だが、どれくらいの確率でその記録に並ぶことができるのだろうか。
イチロー選手の2001〜2008年の記録を見ると、試合数は1280、打数に四死球数を足した打席数(犠牲フライ数なども足す必要があるのだが記録が見当たらないので省略)は5967、安打数は1805。つまり、1試合当たりの打席数は4.662、1打席当たりの安打を打つ確率は30.25%。すると、1試合に1本以上安打を打つ確率は81.35%※と算出できる。これを56乗すると、安打のなかった試合の次の試合から56試合連続安打を打つことができる確率は0.0009550%となる。
大リーグの1シーズンは162試合なので、イチロー選手が安打を打てない試合数の期待値は30.21試合。すると1シーズン当たりの56試合連続安打を達成できる確率(シーズンをまたぐものも含める)は0.02885%※と計算できる。大リーグで通算安打記録を持つピート・ローズ選手は45歳まで活躍したので、現在35歳のイチロー選手があと10年現役を続けるとすると、ジョー・ディマジオ氏の記録に並べる確率は0.2881%※※となる。
先日イチロー選手は27試合連続安打の自己新記録を打ち立てたが、さらに29試合連続安打してジョー・ディマジオ氏の記録に並ぶ確率は0.2514%。ちなみに、通算奪三振数の大リーグ記録を持つノーラン・ライアン投手はノーヒットノーランを7回記録しているが、登板数は807なので、ノーヒットノーラン率は0.87%。それより低いので、どれだけ難しい記録か分かるだろう。イチロー選手の健闘とともに、幸運も祈りたいところだ。
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