あなたはリストラになると思いますか? クレイア・コンサルティングの調査によると、正社員で「はい」と答えた人は23%だったが、非正社員は50%と、雇用形態で27ポイントの開きがあることが分かった。多くの正社員は雇用に関し“脅威”を感じておらず、「会社から緊張感のあるメッセージを発しない限り、根拠のない『安心』を感じる傾向があるようだ」(シニアコンサルタントの橋本卓氏)としている。
このほか「実力のない正社員をリストラしてでも実力のある非正社員を正社員化するべき」と答えた人は、正社員で52%、非正社員で66%。「非正社員の雇用を削減する前に管理職以上の給与を削減すべき」と回答した正社員は50%に対し、非正社員は63%。いずれも正社員より、非正社員の方が回答率は高かった。
インターネットによる調査で、民間企業で働くビジネスパーソン1000人(正社員70%、非正社員30%)が回答した。調査期間は2月6日から2月8日まで。
会社の人事評価に不満を持っている人も多いだろう。人事評価が公正に「行われている」と思っている人と、「行われていない」と考えている人で、仕事に対する意識の違いはあるのだろうか。
人事評価が公正に行われていると思っている人の53.7%は「努力すれば、自分の力で会社を良くすることができる」と回答。しかし、評価されていないと思っている人の72.1%は「努力しても、会社を良くすることはできない」という結果に。また評価されていると思っている人の57.3%は「仕事を通じて自分の能力が十分に発揮できる」と答えたが、評価されていないと思う人の58.0%は「自分の能力が発揮できない」と回答した。評価が正当に行われていないと考えている人の間に、あきらめ感や会社不信が漂っているようだ。
この結果について、シニアコンサルタントの橋本氏は「不況下において、配分できる資源は限られている。こうした制約がある中で、従業員に公正感を感じさせることが大切」と指摘した。
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