携帯電話ではないが「ユーザーが持つ小型ガジェットのディスプレイに広告配信」という視点で面白かったのが、chumbyに広告を配信しようという試み。
chumbyはインターネットにつないで使う小型の無線LANデバイス。ユーザーはウィジェットを自由に開発、インストールできる(FlashLite3.0対応)。フォトフレームや目覚まし時計、インターネットラジオ、YouTubeテレビといった使い方を想定しているガジェットだ。5月18日に日本語正式版が発売されたばかりで、今後日本語対応のウィジェットが増えると期待されている。
chumbyの国内発売元・ジークスでは、店頭にchumbyを置いて広告動画を流す、個人が所有するchumbyに広告コンテンツに広告を配信するといった利用方法を想定しており、ビジネスパートナーを募集しているところだと話す。
「家庭でインターネットを利用できない環境の人にも、chumbyでさまざまな情報を配信できるとなれば、さまざまな可能性が考えられます。新聞を取っていないが、折り込みチラシの情報がほしい、といったニーズは根強くあります。例えば折り込みチラシウィジェットを配布して、自宅で折り込みチラシの情報を見られるようにする、といった使い方も可能です」(ジークス)
chumbyの特徴の1つが、ハードウェアもソフトウェアもオープンソースで展開していることだ。テレビ型のぬいぐるみのようなこの形だけでなく、屋内外のさまざまなデジタルサイネージや、コンビニ・スーパーなどのPOS端末、自動販売機といったさまざまなディスプレイにchumby用のデータを配信することを考えているという。
→デジタルサイネージジャパン 2009:2009年、デジタルサイネージのトレンドは?――大型ディスプレイ編
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