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» 2009年06月11日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:利益確定売りに金利上昇を嫌気する売りが加わり軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8739.02▼24.04

<NASDAQ>1853.08▼7.05

<為替:NY終値>98.1-98.16

利益確定売りに金利上昇を嫌気する売りが加わり軟調

 朝方は原油価格の上昇などを好感して堅調な始まりとなったのですが、利益確定売りや戻り売りに押され上値も重く、入札の絡みもあって10年国債利回りが上昇すると金利上昇からの景気回復の鈍化を嫌気する売りがかさみ、一時大幅下落となりました。ベージュブック(地区連銀経済報告)は経済活動の縮小や弱さは続いているものの一部の地域では景気の下降ペースが鈍化していると景気の底堅さを示したのですが、特に目新しい話でもないということで材料視されませんでした。それでも、引け際には買戻しを急ぐ動きなども見られて下げ幅を縮小、基調は底堅く強含みとなっています。

 原油価格などの高騰を好感する動きと懸念する動きとが交錯しつつあります。これまで、金融不安などを一つずつ克服して来たことで、景気の底堅さも見えてきたのですが資金の流れが一気に投機的な動きになりつつあり、「過剰流動性」が懸念される面もあるようです。インフレならばまだ良いのですが、原油価格など商品市況=物価上昇に景気回復がどこまでついていけるのかが雇用問題とならんで今後の課題となって来そうです。

 個別には前日の大幅上昇の反動からTI(テキサスインスツルメンツ)は軟調、景気回復の遅れを懸念してキャタピラーなども軟調となりました。金利上昇を嫌気して金融株も売られ、投資判断の引き上げがあったにも関わらずゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは軟調となりました。原油高を好感してエクソンモービルなど石油関連銘柄は高く、一株利益を実質上方修正したホームデポは堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円高や芳しくない経済指標の発表にもかかわらず大幅高となりました。先物へのヘッジ買いがかさんだことなどが指数を押し上げる要因となり、好材料には敏感に反応し、大幅高となりました。さすがに心理的な節目と見られる10000円を抜けて一気に買い上がるところまでは行きませんでしたが、買い気の旺盛な相場となりました。

 米国市場は軟調なのですが、為替も再び円安に振れ、昨日の地合いを引き継いで上値を試す場面もありそうです。目先的な過熱感は出ているのですが、昨日同様にSQ(特別清算指数算出)を控えて先物にヘッジ買いが入れば一段高となって来る可能性もありそうです。ただ、10000円を大きく超えて買われるというよりは10000円までは買うということで、高い場合でも上値は限定されるのでしょう。先物にヘッジ買いが入らないと米国株安や過熱感から利益確定売りなどに押され、軟調となるものと思います。環境関連銘柄は引き続き物色されるのでしょうが、無理に上値を買い上がるというよりは底堅さを示すような買い方になって来るものと思います。

 オプションに絡むヘッジと見られる買いが先物に入れば10000円という心理的な節目を抜けて来るものと思います。朝方発表されるGDP(国内総生産)の改定値で大きな変更があれば売り買いどちらかに大きく傾く可能性もありますが、本日も先物にヘッジの買いが入るのかどうかで決まりそうです。とりあえずは「10000円まで」と言う印象が強く、いったんは10000円を抜けても、寄り付きから売り先行となって10000円をつけなくても、達成感や失望感から買い方の手仕舞い売りも出てくるものと思います。いずれにしても明日のSQに絡んだ先物の売り買いなどに振り回されそうです。

本日の注目点

◇1−3月期GDP改定値(内閣府)

◇5月の米小売売上高

◇決算・2−4月期:ACCESS(4813)、三井ハイテック(6966)、丹青社(9743)

◇決算・11−4月期:オハラ(5218)

◇決算・8−4月期:ドクターシーラボ(4924)

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