景気回復期待は強いものの調整が続く清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年06月10日 08時29分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

利益確定売り一巡後の買いに期待

セブンアンドアイHD(3382) 2280 ▼15

 昨年8月に農業生産法人を設立、イトーヨーカ堂の一部店舗で生産された青果を売り出したところ好評であったことから、首都圏で最大6カ所に農業生産法人を新設、関東の80店舗に供給できる体制にする。

川崎重工(7012) 216 ▼2

 産業技術総合研究所と共同で、充電時間が10秒以内で済むニッケル水素電池を開発した。充電時間は従来の60分の1で電車やバスなど大型の車両向けに5年後の実用化を目指す。

日本電気硝子(5214) 989 ▼9

 中国にあるブラウン管用ガラスの生産販売会社を解散する。薄型テレビに押されてブラウン管テレビの販売が急減していることに対応、約20億円の特別損失を計上する。

三菱自動車(7211) 175 ▼2

 電気自動車(EV)の品揃えを拡充する。7月発売のモデルに続き、2010年以降は海外向け左ハンドル仕様など5モデルを順次追加、早期の商品拡充で競合他社の追随を振り切る。2013年度に事業の黒字化を目指す。

神戸鋼(5406) 175 ▼4

 新聞社の取材に対し同社社長はおそらく4月が鋼材生産の底だったと述べたと報じられた。下期回復シナリオを示していたが、自動車向けの受注が増加、5月も4月よりも鋼材生産が増えており、6月も想定よりもプラスで推移しているとして、着実に回復しつつあるようだ。

三菱商事(8058) 1876 ▼43

 機関投資家から資金を集め、自然災害などに関連した再保険や債券に投資する「保険ファンド」事業に参入する。日本企業によるファンド組成は初めて。運用多様化の一環として注目されており、ビジネスの拡大を見込む。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1300万株

買い  1790万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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