不景気から生活を守るポリシーは? 「果報は寝て待て」がトップ

» 2009年06月03日 17時12分 公開
[Business Media 誠]

 不景気の影響で「残業が少なくなった」というビジネスパーソンも多いのでは。外出をせず家の中で過ごす「巣ごもり消費」が増えているといわれているが、夫婦の時間に変化はあったのだろうか?

 夫の帰宅時間について聞いたところ、「早くなった」(25.8%)が「遅くなった」(15.6%)を上回っていることが、クラレの調査で分かった。「早くなった」と答えた人にその理由を尋ねると、「残業が減った」という人が69.8%で断トツ。次いで「家族との時間を大切にするようになった」(9.3%)、「付き合いが減った」(8.5%)という結果に。

 また夫との会話について「増えた」(18.0%)が「減った」(14.6%)を上回り、会話の増えた夫婦の方が多いようだ。会話が増えた理由として「夫婦一緒にいる時間が増えた」(55.6%)、「夫婦の会話を大切にするようになった」(23.3%)などが目立った。

夫との会話に変化はありましたか? (出典:クラレ)

 夫の帰宅時間が「早くなった」と答えた129人の回答を見ると、夫婦の会話が「増えた」(34.1%)、「減った」(8.5%)、「変わらない」(57.4%)となった。「夫の残業が減り、一緒にいる時間が増えたことで、良くも悪くもコミュニケーションが密になった夫婦は増えているようだ」(クラレ)としている。

 インターネットによる調査で、関東(1都3県)・関西(2府4県)に在住する主婦500人が回答した。調査時期は4月。

家計ポリシーは「果報は寝て待て」

 あなたの家庭の家計ポリシーは、ことわざに例えるとどのタイプですか? 5つのことわざの中から選んでもらったところ、「果報は寝て待て」(44.2%)が最も多く、以下「ちりも積もれば山となる」(31.4%)、「石橋を叩いて渡る」(9.6%)、「転ばぬ先の杖」(8.8%)、「宵越しの銭は持たず」(6.0%)と続いた。

 「果報は寝て待て」は20代(39.5%)〜50代以上(46.8%)と、年齢層が高くなるにつれて増加。「ベテラン主婦は100年に1度の不況の下でも『慌てず騒がす』の自然体を大切にしているのかもしれない」(同)。一方「ちりも積もれば山となる」は20代と30代に多く、若い世代ほど節約行動には積極的な傾向がうかがえた。

あなたの家庭の家計ポリシーはどのタイプ(ことわざ)に近いですか? (出典:クラレ)

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