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» 2009年05月30日 11時00分 UPDATE

それゆけ! カナモリさん:それは無敵の方程式 茶カテキン+炭酸=ヘルシアスパークリング (1/2)

メタボ予備軍の筆者が待ち望んでいた飲料が現れた。その名は「ヘルシアスパークリング」。飲料業界の流行をすべて取り入れた無敵のドリンクを分析する。

[金森努,GLOBIS.JP]

それゆけ! カナモリさんとは?

グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。

※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2009年5月29日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。


 これは絶対に売れる。というか、誰が買わなくても、オレが買う。毎日。ヒットするのは1000に3つと言われる飲料市場において、久々の大型商品の予感だ。そんな、「ヘルシアスパークリング」は「足し算」の商品だと思う。

ah_kaoheru.jpg 花王のヘルシアスパークリング(出典:花王)

 花王は1980年ごろから「栄養代謝」の研究をして、それが大ヒット商品の食用油・エコナを生んだ。2000年、世の中の、今日のメタボに続く肥満問題に目を付けヘルシアの開発プロジェクトを立ち上げた。プロジェクトではスキンケア製品でも扱ったことのあるポリフェノールに注目し、茶カテキンにたどり着いた。そしてヘルシア誕生。「高濃度茶カテキン」という独自技術で誰もマネできないポジショニングを確立したのである。

 ヘルシアは厚労省認可の「特定保健用食品」、いわゆる「トクホ」である。その効用は「高濃度茶カテキン飲料の継続飲用により脂肪の燃焼量が増加する」とされ、ちょいっとオナカ周りが気になる。もしくは、すでにメタボなヒトにはとっても必要な存在なのである。

 だがしかし、筆者も試しはしたものの挫折した。だって、まずいんだもの。茶カテキンとはもともと苦みの成分で、体脂肪への効果を期待するなら1日およそ540ミリグラムの摂取が必要となる。普通のお茶のおよそ3〜4倍。「そりゃ苦くてしぶいわ!」と思う。

 「良薬口に苦し」。その独特の苦くて渋い味わいを信奉するファンもいる。だが、そうでない人のために、花王は技術の力で、飲み口を柔らかにした「ヘルシアまろやか」を開発。さらにグレープフルーツ味のスポーツドリンクタイプ飲料「ヘルシアウォーター」を開発した。

 そんなヘルシアであるが、5月18日に発売された「ヘルシアスパークリング」は何とも無敵な商品に仕上がっている。

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