正社員の中途採用……依然として消極的。1人当たりの採用予算は？

[Business Media 誠]

　1年前と比べ、企業の中途採用にどのような変化が出ているのだろうか？　現在中途採用に関わっている担当者に聞いたところ、26.8％の人が「積極的である」と回答していることが、転職サイト「イーキャリア」の調査で分かった。一方「消極的である」と回答したのは40.6％となり、「積極的である」と答えた人を13.8ポイント上回った。「正社員の中途採用のトレンドは、昨年の中途採用意向と比較した場合、消極的な企業が多いことが明らかになった」（イーキャリア）としている。

　また人員の過不足について聞いたところ、「不足している」と回答したのは31.4％。同社が昨年10月に実施した調査と比べ15.4ポイント低下した。ポジション別で「不足している」の回答を見てみると、「第二新卒クラス」が最も多く34.8％、次いで「一般クラス」（34.3％）、「マネージャークラス」（31.3％）、「エグゼクティブクラス」（25.3％）という結果に。一方「過剰である」と答えたのは10.3％となり、昨年の調査と比べ2.4ポイント上昇した。

　1人以上採用する予定がある担当者（168人）に採用人数の予定を尋ねると、平均は9.1人。中途採用1人当たりの予算額は、平均で47万5000円だった。この結果から、年間採用予算の平均額（1人当たりの採用予算×採用予定人数）を求めると、487万4700円となった。

　インターネットによる調査で、会社員で中途採用を担当している400人が回答した。調査期間は5月14日から5月18日まで。