利益確定売りやFRBの慎重な見通しを嫌気して軟調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年05月21日 08時38分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

ディフェンシブ銘柄などが物色対象となるかどうかに注目

ソニー(6758) 2505 △5

 部品や素材の調達先を2010年末までに現在の約2500社から1200社に減らす方針。調達先絞込みで1社当たりの取引量を増やして価格を引き下げ、収益回復につなげる。

東芝(6502) 355 ▼7、 シャープ(6753) 1023 ▼5

 携帯電話メーカーが生産コスト削減に乗り出した。東芝は国内生産から撤退、普及品などは海外のEMS(電気機器の受託製造サービス)会社に委託する。シャープは海外販売分について海外での委託生産を拡大していく。

ファミリーマート(8028) 2910 △25

 生鮮品の取り扱いを強化する方針。スーパーなどの顧客を呼び込む狙いで青果や精肉を販売する売り場「ファミマフレッシュ」の導入店舗を現在の1200店から2012年2月末に3500店に増やす。

豊田自動織機(6201) 2475 △20

 ニッケル水素電池とディーゼルエンジンを併用したハイブリッドフォークリフトを発売する。エンジン性能も高め、従来のエンジン車に比べ燃費をほぼ半減させた。コマツ(6301)もキャパシタ(蓄電装置)などを使ったハイブリッド型リフトを投入しており、産業車両でも環境対応製品の開発・販売が加速してきた。

協和発酵キリン(4151) 986 △15

 血液のがんである多発性骨髄腫向けに、人の免疫機能を活用した抗体医薬品の候補物質をつくりだした。赤血球などの正常細胞を着続け易い従来の抗がん剤に比べ、副作用の少ない薬剤の実用化を目指す。

ティアック(6803) 47 ±0

 今秋を目処に中国生産を拡大する。業務用音響機器を主力とする現地子会社の工場面積を約6割拡張子、CD・DVDのデータ書き込み装置を初めとするパソコン周辺機器や情報機器の生産を国内から一部移す計画。移管により欧米向け製品の為替変動によるリスクを減らし、生産コストも2割以上低減する。

外国人売買動向(外資系11社ベース)

売り  1610万株

買い  2090万株

(金額ベースもやや買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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