小売売上高の予想外の減少を受けて大幅下落清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年05月14日 08時28分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

引き続きディフェンシブ銘柄が物色されるか

シャープ(6753) 1046 ▼14

 太陽電池の国内販売を2009年度に前年比の2倍に引き上げる計画。国や自治体の購入補助制度を追い風に国内に軸足をおいた事業展開を強化、約4割の国内シェアの維持・拡大を目指し、狭いスペースでも発電効率の高い結晶型太陽電池の増産を検討する。

三菱ガス化学(4182) 533 △2

 需要回復を見込んで、中国など新興国で生産を強化する。中国で自動車部品に使う高機能樹脂の新工場を建設するほか、アフリカ北部か中央アジアで化学品基礎原料のメタノールの新プラント建設を検討する。

三井物産

 東シベリアなどでロシアの独占天然ガス会社が開発中の大規模ガス田に、事業協力する方向で交渉している。LNGプラントの建設や物流といった下流分野で協力したりする方向で関係強化に向け前向きに取り組む考え。

北陸ミサワ

 自社株の公開買い付け(TOB)によって株式を非公開化する。TOBの期間は本日から6月24日までで、買い付け価格は1株300円、創業家の資産管理会社とミサワホーム(1722)はTOBに応募せず株主に止まる。

富士通(6702) 507 ▼9

 世界最速のCPU(中央演算処理装置)を開発し試作品を公開した。日本メーカーが世界最速を達成したのは約10年ぶりで次世代スーパーコンピューターのほか、自動車衝突実験や新薬開発など企業の開発現場で使う高性能コンピューターの基幹部品になると期待している。

東芝(6924) 174 △5、 日立(6501) 340 ▼41

 東芝や日立、ソニー(6758)など電機各社が海外の薄型テレビ組み立て生産拠点を集約する。自社拠点を集約し、外部への生産委託を拡大する。薄型テレビ事業の損益は悪化しており、シャープ(6753)やパナソニック(6752)など自社でパネルから組み立てまで一貫生産している企業と取り組みの違いが見られる。

外国人売買動向(外資系11社ベース)

売り  2840万株

買い  1460万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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