コラム
» 2009年05月13日 07時00分 UPDATE

神尾寿の時事日想・特別編:サービス開始から1年……nimocaはどこまで成長したのか? (1/3)

九州・福岡における最初の交通ICカードとして登場した西日本鉄道の「nimoca」。サービス開始から約1年、nimocaはどこまで成長したのか。西日本鉄道ICカード事業部課長の飯田浩之氏と、同ICカード事業部係長の杉本将隆氏に話を聞いた。

[神尾寿,Business Media 誠]

著者プロフィール:神尾 寿(かみお・ひさし)

IT専門誌の契約記者、大手携帯電話会社での新ビジネスの企画やマーケティング業務を経て、1999年にジャーナリストとして独立。ICT技術の進歩にフォーカスしながら、それがもたらすビジネスやサービス、社会への影響を多角的に取材している。得意分野はモバイルICT(携帯ビジネス)、自動車/交通ビジネス、非接触ICと電子マネー。現在はジャーナリストのほか、IRIコマース&テクノロジー社の客員研究員。2008年から日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員、モバイル・プロジェクト・アワード選考委員などを勤めている。


 九州・福岡における最初の交通ICカードとして登場した西日本鉄道の「nimoca」。鉄道・バスで利用可能な交通乗車券としての機能はもちろんのこと、電子マネーとポイントサービスの拡充にも力を入れ、女性層を中心に広く受け入れられている。

 サービス開始から約1年、nimocaはどこまで成長したのか。西日本鉄道ICカード事業部課長の飯田浩之氏と、同ICカード事業部係長の杉本将隆氏に話を聞いた。

ah_P3100228.jpg 西日本鉄道ICカード事業部課長の飯田浩之氏(左)と、同ICカード事業部係長の杉本将隆氏(右)

会員登録ユーザーが7割、女性比率8割の交通IC

――nimocaのサービス開始から約1年が立とうかとしていますが、現在の発行状況などについてお聞かせください。

杉本 現在の発行枚数は約24万枚(2009年4月13日時点)になっています。券種はスターnimocaとクレジットnimocaで全体の7割に達しています。

――交通ICカードは“プリペイド(前払い方式)”であることから、無記名式の方が多いという傾向がありますが、nimocaは記名式の方が多いのですね。

杉本 ええ、しかも我々のスターnimocaやクレジットnimocaは、一般的な交通ICの記名式ではなく、「会員登録」という形で個人情報をご登録いただいています。ここがほかの記名式交通ICとの違いになっています。

――nimocaはサービス開始直後から女性の利用率が高いというユニークな傾向がありました。それは変わらずでしょうか?

杉本 はい。現在も会員登録していただいているnimocaユーザーのうち、約8割が女性です。

――前回のインタビューでも驚かされた部分ですが、「個人情報を登録済みのカードが多い」ことと、「女性ユーザーが多く、利用が活発」なことはnimocaの特徴ですね。何か理由があるのでしょうか。

杉本 スターnimocaとクレジットnimocaでは、(無記名式も含む)すべてのnimocaで付与している乗車ポイントだけでなく、nimoca電子マネー加盟店でショッピングポイントを付けています。これが大きな訴求力になっていますね。

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