喫煙者の4割が「JR首都圏駅構内の禁煙」に賛成、その理由は?

» 2009年05月12日 18時38分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 4月1日から首都圏のJR駅構内で禁煙がスタートしたが、喫煙者はどのように感じているのだろうか? アイブリッジの調査によると、喫煙者の41.1%は「賛成(どちらかといえば賛成を含む)」であることが分かった。賛成する理由を聞いたところ「周囲の人に迷惑がかかるから」がトップで85.4%、「タバコは健康に害を及ぼすから」「周りのものが汚れるから」(いずれも22.6%)、「世の中の流れに迎合するべきだから」(21.3%)という結果に。

喫煙者がJR首都圏駅構内の禁煙に賛成する理由(出典:アイブリッジ)

 喫煙者の51.0%は「今後も喫煙を続けたい」と回答したが、どのような方法であればタバコを止めることができるのだろうか。最も多かったのは「タバコの増税」で54.5%、次いで「タバコ販売を法律で禁止する」(47.3%)、「喫煙禁止場所での喫煙に罰金を科すことを徹底する」(26.0%)だった。

 また同じ質問を非喫煙者にも聞いたところ、同じく「タバコの増税」が75.3%でトップ。以下「喫煙禁止場所での喫煙に罰金を科すことを徹底する」(60.3%)、「喫煙禁止場所のさらなる拡大」(41.8%)と続いた。

 喫煙者が喫煙を止めるための最も効果的な方法は「タバコの増税」という結果になったが、実際にいくら増税されれば喫煙者たちはタバコを止めるのだろうか。現在吸っているタバコの価格がいくら高くなったら(増税したら)タバコを買うのを止めますかと聞いたところ、平均金額は「927.6円」。1000円を超える増税になれば、多くの人がタバコを止めるようだ。

 インターネットによる調査で、首都圏在住の喫煙者・非喫煙者各400人が回答した。調査期間は2009年4月17日〜4月20日まで。

おかしいと思う、禁煙・分煙場所

 JR駅構内以外で禁煙・分煙になってる場所で、おかしいと思うのはどこだろうか。喫煙者に聞いたところ「アパート、マンション」が最も多く29.5%、次いで「ホテル、旅館」(29.3%)、「パチンコ屋」(27.8%)だった。「欧米では自分の居住内でも自由に喫煙が行えない場所が広がっている。やはり自分がリラックスできる場所では、喫煙したくなる喫煙者たちの心情がうかがえる」(アイブリッジ)

 また非喫煙者にも「禁煙・分煙になっていない場所でおかしいと思うところ」を聞いたところ「飲食店」(71.0%)がトップ、以下「病院」(62.5%)、「路上」(58.3%)、「映画館」(53.3%)という結果に。「神奈川県では2010年4月より、公共的施設受動喫煙防止条例によって飲食店での喫煙が制限される。非喫煙者にとってこのような事態は望ましいものかもしれない」(同)

禁煙・分煙になっていない場所でおかしいと思うところ(出典:アイブリッジ)

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